なわふみ日記

- nawaはサンスクリット語で ’ あたらしい ’  
- fumiはアイヌ語で ' おと '   ラビラビの音旅 ' 縄文 ' 綴りです
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弥生 新月から
上弦へ
なわふみ日記



【3月22日/新月】
inner memo :
'その瞬間' に
オンガクのカミサマの前に立てているか

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巨石群での演奏の翌日は
Achicoさんのところに
その翌日は かむあそうトライブス の
サトシくんのところに泊めてもらった

それぞれのバランスのなかで
'しあわせに暮らす' を実践している家族だった
わたしたちにとって かけがえのないトモダチ

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【3月23日】
- Weather : 雨
- Venue : 岐阜 八百津町 山なんや
- Named : カミノイノチビラキ
- Live Start : 20:30

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inner memo :
想像し 感応するところから入る
水の器を整えていく
'その時' には
想像と感応に 揺さぶられた
本能と感覚が SPARKする

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この日は少し早めに なんや に入る
かむあそうトライブスのメンバーでもあり なんやの店長でもあり 
音響エンジニアでもあるトミオくんと 自分たちの機材や音響システムについて
疑問を解消したり あれこれと試してみたり

いい音を響かせたい
いい音で響かせたい
日増しに強くなる思い
実践していくしかない

たくさんの発見
ありがとうトミオくん

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今夜は ふたり目を宿した火女神Achicoさんの'臨月舞の旅'
蛇行する川の 中州に建つなんや
降り注ぐ雨に 煙る山々
イノチの火が灯るにはピッタリだと感じていた
火 ca
水 mi

Achicoさんの自宅出産についてのトークとともに イノチビラキの夜がはじまる
休憩をはさんで セレモニーがはじまる
セージを焚いて場を清めながら舞うAchicoさんの衣装は 白だった
そのまま演奏がはじまる
この日は「産まれる」をテーマに選曲した

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今回のおマツリをヒラくことになったときから
『お腹の赤ちゃんの心臓の鼓動音をひろう、なにかいい手はあるかしら?
 その鼓動のリズムに乗って踊ったり歌ったりセッションしたいな』との
リクエストをAchicoさんからいただいていていた

試行錯誤し 最終的に'アースデイ七宗'でお世話になった、
カブチ山田クリニックの山田先生に直接相談にうかがうことにした
そうしてお借りした血流音を拾うマイク

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リハーサルで試してみる
一発でジャストミートし
会場に赤ちゃんの心音が響き渡る
感動して 胸がいっぱいになって
わすれられない音が またひとつ

でも そのあとは何度試しても
聞くことはできなかった
本番も どうなるかは分からなかった

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ハイライトがやってきた
ラビラビのセッティングの真ん中に Achicoさんが蓮華座になる
赤ちゃんに話しかけながら 注意深くマイクを当てる
なかなか心音は聞かせてもらえなかった
すこしづつ演奏をはじめる
赤ちゃんの動きが急に大きくなる
まさしく「宇宙の胎動」の音
ウネリがおおきくなる
Achicoさんのおなかの血流音も加わる
それはまさにOrganic Groove
そして最後の最後に
心音が聞こえた

わたしたちは
ほんとうに神聖なきもちで
オルガグルウを奏で
炎が舞った

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    ラビラビ×心音 1:11:50あたりで聴けます



【3月24日】
- Weather : 晴れ
- Venue : 和歌山 和歌山市 じゃんじゃん横丁 天空ドラマチックシアター
- Named : 
- Live Start : 20:11

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inner memo :
悲しい連鎖や
拘束の投影は
自分の代で終わらせる
イイものさしに変えていく
平気なんだよと笑って言える説得力は 大きい

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春分つ音旅
響かせる4Days
この日は2日目

響 に取り憑かれて
挑戦をくりかえす日々がはじまった
これまで10分で終わったサウンドチェックに2時間かかる
そして当然のようにアクシデントもやってくる

今 何があるか分からない
はいはい

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本番へチューニング
闇に向かって怒声でチャランケしたら
アクシデントの「元」が分かった

そういうことか

すべてをリスペクトし
自分は 存在を脅かすような者では決してないことを大声で宣言する
今から自分は オンガクのカミサマのために存在するだけなのだと言い放つ

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チューニングがバチーーーーーーーーッ!!!!!!とハマった
2時間のリハがウソのようにサイコウの演奏だった

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【3月25日】
- Weather : 晴れ
- Venue : 大阪 天王寺 bar DIME
- Named : 
- Live Start : 20:30 / 22:00

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オオサカで うまれた オンナ でよかったーーーーーーー

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1セット目が終わったとき 
こう言われた

「血 液 が 追 い つ か へ ん 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 ! ! ! ! ! ! !」

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2セット目が終わったとき
こう言われた

「じ ぶ ん 〜 、天 空 の U F O キ ャ ッ チ ャ ー や な 〜 〜 〜 ☆ ☆ ☆
 ど こ ま で も 引 っ ぱ り ア ゲ ル ア ゲ ル 〜 〜 〜 〜 〜 ! ! ! ! ! ! !」

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コミュニケーション能力 
宇宙イチ☆

オオサカン'スピリットは
ワタシの誇り

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【3月26日】
- Weather : 晴れ
- Venue : 静岡 浜松市 PAYAKA
- Named : 
- Live Start : 19:30

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浜松のPAYAKAはひさしぶり
リニューアルしてて
1階にはステージが完成してた
2階のショップは
商品の波動が高くて
いるだけで気持ちよくなった

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品物そのものは
1階から移してきただけという
ただ これまで ぎゅぅっ と並べていたのを
広くなった分 贅沢にならべてあるのだと言っていた

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モノには ひとつひとつ波動があって
それに見合うレイアウトを取ったとき
ほんとうの'モノヂカラ'が発揮されるのかもしれない

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ニホンジンは もともと'モノヂカラ'が見えていて
花器や茶器、庭などに代表される美しい空間創りができるのかもしれないねと
Pikoとはなしていた

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この日は Achicoさんとの
イノチビラキ最終日

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みんなで輪になり
それぞれの心音を感じながら
赤ちゃんへ唄った

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『何十回目かの この世界に生まれでる
 タマシイの波が伝わってくる

 こちらとあちらをつなぐ海で
 イノチビラキの輪を見ている アタラシイヒトよ

 心音を合わせて
 時空を超えて

 心音を合わせて
 数万年の先へ
 数万年の過去へ

 それはあのときの はじまりの音
 はじまりのエネルギー
 そのチカラの名前は
 愛』

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ACHICOさんの予定日は
420です




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【3月15日】
inner memo :
1:放つ矢印を抜く
2:朝が来るのは あたり前なことじゃない

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【3月16日】
inner memo :
1:
響 - わすれられない音
奏 - 三人の天

このしまの日常には
旅とはまったく違う、
'今日 何があるか分からない' がある

そのダイレクトさは
根底をすくわれそうな響

緊張感が足りなかったことを 教えてくれる
それは '張りつめた腫れ物' を意味するのではなく
生き物としての洞察を取り戻す(=創り出す)響

存在をシャッフルし
宇宙と呼応させる修行

2:
音楽にとって美とは何か(言語にとって美とは何か/吉本 孝明)



【3月17日】
- Weather : アメのちキリ
- Venue : 福島 いわき市 club SONIC
- Named : 饗音 〜ヨウ素剤が配られて1年たったんだ〜
- Live Start : 21:50

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inner memo :
明後日の生存のために
明日を犠牲にするのをやめる

犠牲になるもの(その決定の影響をいちばん大きく受けるもの)の中にこそ
新しい知恵がある
新しい知恵の目を
無視するな(一万年の旅路/ポーラ アンダーウッド)



【3月18日】
inner memo :
愛と音楽にあふれた人生
調和の象徴
創造の先端



【3月20日/春分】
- Weather : 快晴
- Venue : 岐阜 下呂市 金山巨石群 岩屋岩陰遺跡
- Named : 
- Live Start : 13:30

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列島へもどって
はじめての音旅
岐阜-和歌山-大阪-浜松

太陽黄経0°
お日さまの振り子は この日真下に
陰(イン)から陽(ヤン)へ
夏至へ向かって
光の旅がはじまる

春を
分かち合う日

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太陽暦観測ステーションだったのでは と目される巨石のホール
地球さんの出入り口に 光がしるしをつける

.!>!!!!! おもしろい! 単純にそう思った
それ以上はいらなかった
オモシロイ と思える以上に必要なクリエイティビティがあるだろうか
情報はムダだった

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でもわかる
昨年秋 青森 小牧野遺跡のストーンサークルで野営して過ごした夜
一晩中 3人ともアタマをひねりっぱなしだった
なんのために!!!???
どうしてここに!!!???
どうやって!!!???????

アタマをマッシロにできない自分が バカバカしかった
そのときのことを思い出した

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だけど ここで自分たちの音を鳴らしていい というシルシは
そこかしこにあらわれてくれていた
風や 落ち葉や 日輪や

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演奏の時間 大きな磐々の前に
さまざまなジャンルのヒトが集まる
観光協会のヒトビト 観測を楽しみに来たヒト おマツリピーポー ラビラブピーポー
岩や山も 何が始まるんだ?と様子見の風を送ってくる

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演奏の最初には 発電機が原因不明の電源OFF
それでも'巨石×縄文トランス'に集中しようと努めた

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後半にさしかかる
みんなの笑顔とユラユラが増えていく やがて
14:14 春分の瞬間がやってきた
「インヤン」を演奏中だったわたしは
iphoneを見ながら「まさかー!!??」と心の中で叫んでいた
曲がパッカーーーーーーーン☆とヒラく瞬間に 'そのとき' がやってきたからだ!!!☆

春分 おめでございまーーーーーーーす!!!!!!!

そのあとは 
インヤン:陰陽を祝福し
春を分かち合う
おマツリになった

「ボクには見えました
 数千年前もこうやって唄って踊ってるのを」
ある初老の方が言ってくれた

巨石が見せてくれたVision
それはほんとは
数千年後の姿だったかもしれない
インヤン:ネイティブアメリカン/ラコタ族の言葉で「石」

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- Photo Diary : http://nawafumi.jugem.jp/?eid=140




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# 12320 the Vernal Spring Equinox PHOTO DIARY

2 0 1 2 3 2 0 
◯ 春分 ◯ the Vernal Spring Equinox
@ 岐阜 金山巨石群 岩屋岩陰遺跡

- Photography : 三好祐司 / 風月


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# 2012.3 ◯ 8.9.10.11.12.13.14

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【3月8日/満月】
ただいま
静寂の国
日本

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【3月10日】
- Weather : 寒雨
- Venue : 日比谷公園
- Named : Peace On Earth
- Live Start : 15:55

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【3月11日】
- Weather : 晴れ→曇り→大雪
- Venue : 福島 郡山市 富田仮設住宅
- Named : LOVE FOR NIPPON ROAD 'ありがとうはおだがいさま'
- Live Start : 16:40

海辺の富岡町から この仮設住宅に入られた あるおじいちゃんと話した
昨年までは お米を100俵ばかり作っていた
海が見えて あたたかくて 自分の建てた家だった

原発からは20km

先日 一時帰宅で線量計を付け2時間 家に戻った
高いところは すごく高いんだけど
低いところは ぜんぜんなんだけどな
でも 今度8月にまた帰るけど
それが最後だろうな

今 福島でお米作っても 売れないからな

げんぱつは
だめだな

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トウキョウに戻って
やっぱり しょっちゅう地震があって

そう この列島は そうなんだ
地球さんに
放射能に
いつ 何を 揺るがされるか
みんな分からない

それでも
フクシマを
フクシマのヒトビトを
被災したヒトビトを

列島全員で
この星じゅうのニホンジンで
なんとか元気に
なってもらいたい

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『SONG OF THE EARTH』
 words : Azumi(RaBiRaBi)
 music : Asuka Aoya(http://aoyaasuka.com/
 english translation : Mayomi Hurry(http://www.facebook.com/mayoharry


 “Earthquake” is quacking from the mother earth 
 When the mother earth quacks, 
 a mountain of the water appears. 

 What was it?
 …that made our mother earth quake 
 What was it?
 …that just kept pouring out

 We’ve had nights when our heart shakes, 
 haven’t we?
 We’ve had moments when we can’t help the tears just pouring down the face, 
 haven’t we?


 “Earthquake” is quacking from the mother earth
 When the earth is quacking, 
 the rocks begin to dance

 What was it?
 …that our mother earth was dancing with
 What was it?
 …that our mother earth was swinging with

 We’ve had a dream that quakes our heart, 
 haven’t we? 
 We’ve had a time when our body was out of control, 
 haven’t we?


 Let’s keep listening to the voice of our mother earth
 Let’s keep feeling our mother earth

 the voice of our earth
 The song of our earth
 That is the SONG OF THE EARTH


- - -
 大地が震えると書いて '地震'と読む 
 大地が震えると 水の山ができる

 あのとき 地球さんは
 何に ふるえたんだろう
 何が あふれたんだろう

 わたしたちにも あるよね
 ココロ ふるえる夜
 わたしたちにも あるよね
 ナミダ あふれるとき


 大地が震えると書いて '地震'と呼ぶ
 大地が震えると 石は踊りはじめる

 あのとき 地球さんは
 何と おどったんだろう
 何と ゆれてたんだろう

 わたしたちにも あるよね
 ココロ ゆさぶる夢
 わたしたちにも あるよね
 カラダ はじけるとき


 これからもっと 耳を傾けていこう
 これからもっと ココロ傾けていこう

 地球さんの声
 地球の唄
 それが SONG OF THE EARTH



【3月13日】
帰国して
すでに1週間

着陸から3日間は
片付けに追われた

その週末には
311がふたたびやってきた

着地できずじまいだった土曜
そのまま夜中「SONG OF THE EARTH」のdemo mixを仕上げる
つまるところ 11日にできる音だったのだな
そんなことを思いながら 朝4時に青谷 明日香ちゃんに
mp3ファイルで送信する

そして福島のおかあさん おとうさんが 輪になって踊るのを
寒さでかじかむ身体が受け止めてはじめて 着地した日曜

月曜はとうとうスイッチを切って
火曜の夕刻 すこし 'ジャパンモード' になれたようです

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【3月1日/上弦】
- Weather : Sunny
- Venue : Koh Chang /Thai @Himmel Bar
- Named : Thursday Night Party
- Live Start : 20:30

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inner memo :
消えないものは 何か

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Himmel Barは
泊まっているバンガローから
レンタルバイクで3分ほどにある小さな町の
BarとTATOO Shopが密集する一画にあった

Barがそれぞれ持ち回りで
日替わりのPartyをひらく
夜は観光客であふれる
日本人はほとんど見ない

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ウミ ソラ ワタル オトタビ
残すところ4本

敬意と注意を払い
演奏に備えた

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【3月2日】
- Weather : Thunder Morning after Sunny Evening
- Venue : Koh Chang /Thai @Siam Hut
- Named : Friday Night Party
- Live Start : 18:00 / 21:30

inner memo :
カンナカムイ ナミ カゼ チューニング
Eareth Powerのダイレクトな注入
'大丈夫'と思える感覚
アタマのテッペンがバチバチする
サチさんの「宇宙バティック」に会いたい!

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砂の上で '日常のルール'に思いめぐらせると
すべて 'いいじゃん'で片付いていく
アジア人の感覚はこれなのか。と思った

どうして  '事足りる'ようにしたかったのか
どうして 自然から離れプロテクトしたかったのか

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この日 最初のセットはサンセット
アタマの少し東には すこし太った銀の月

砂浜に組まれたステージで
いつものようにはじめる

『2012年3月2日
 Thailand
 Koh Chan
 Siam Hut
 はじめます
 イヤイライケレ』

演奏をはじめる前の一瞬の静寂に
タイのヒトビト
ヨーロッパを中心とした多くのツーリストから
静かで暖かい拍手が起きた


自然に生まれる敬意の響きに

心底 感激した

あのときの空気/空間を

わたしは決して忘れないだろう

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英語が母国語でないヒトがほとんどの中
'アイとマニー'のスピーチを
記号をすりあわせるように 熱心に聞き分けてくれる
そして何人ものヒトが言ってくれた
'Please keep your music , your style'

オーガナイズしてくれたフロッグは
'泣きながら踊ってた なんだかわからないけど涙がドンドン出た'と言ってくれた
この日はお店のタイ人のヒトビトとも仲良くなれた気がする

ありがとう フロッグ
No Border!!!

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【3月3日】
- Weather : Beautiful Sunny Day
- Venue : Koh Chang /Thai @K.C pub
- Named : 
- Live Start : 18:30 / 21:00

inner memo :
オンガクのカミサマとともに
その躍動を伝える

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浜辺のバンガローから 突然 今晩の会場の近くへ宿を移すことになった
朝 この砂浜で最後のyogaをする 気持ちよく砂と汗にまみれた

新しいホテルは エアコンがばっちり効いてて お湯のシャワーが出て
壁にも床にも隙間がなくて 窓からは美しい山が見えた

湿気と気温で汗だくになって 冷たいものをたくさん摂っていた身体は
乾いた涼風で一気に体温が下がり 3人ともちょっと身体機能を落とした

調整!調整!最後は気合い^^;

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この夜の会場は 超コウキュウ☆リゾートホテルのビーチ
海と夕陽をバックに pubでくつろぐお客さんに演奏する

この日も タイ人のスタッフと多様な国のツーリストが見守る 
お客さんは少なかった
でも 演奏が終わって何人ものヒトから '明日はどこでやるんだ?' と問われた
1set目に見てくれた人が ちゃんと待ちかまえてくれていたり
前日から流れてくれたヒトもいた

とにかく 美しい音を心がけた
エメラルドの海も 金の夕陽も 銀の月も 深緑の山も
星も風も 真っ白な砂も
とにかく 美しかったから

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泣いても笑っても あと2日
約2ヶ月の音旅の集大成を
それぞれがつくりあげようとしていた

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【3月4日】
- Weather : Sunny and パンディップ
- Venue : Koh Chang /Thai @Tee Ruuk
- Named : 
- Live Start : 18:15 / 22:30


『どうか祝福を。ありがとう!
 あなたの音楽に会えて幸せ!』

目が覚めたとき
とうとう来た… とつぶやいた
ウミ ソラ ワタル オトタビ GO SOUTH! での
演奏最終日

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ここ3日連続 サンセットとゴールデンタイムの2set gigを続けている
みんな口をそろえて夕暮れの演奏を望む

でも分からなくもない 毎日ほんとうに素晴らしい日の入だから
しかも今は上弦から満月に近づく時で
水平線の夕陽から真上を見上げると 真っ白に光る月が見下ろす
お日さまとお月さまの間を 真っ直ぐに星がつないでいる
こんなにサイコウな演奏時間はないのだ

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最後の演奏その1 が はじまる
前半でアンプがトンだ

チェンダオでMicro KORGとDJ Mixerのアダプターがトンで
エレクトロセットが不可能になった
Digital Delayだけでタイでの演奏をつづけてきて迎えた最終日
ついに電気演奏が不可能になった

は だ か い っ か ん だな

そのままマイクから離れ
'Please come closer!'と呼びかけ
砂浜にまあるく座って 見守ってくれるヒトビトと
生 で向き合った
ぜんぜん吹っ切れてて 困りもしなかった

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そして最後のセット
お店の前は 海辺の小さな雑貨店の初めての試みを見守る、
何カ国ものあったかい笑顔で満ちていた

アンプの代替が届き
センスのいいDJの音が風といっしょに踊って
ファイヤーパフォーマンスが場に火をつける

演奏の前 浜に出て波にお祈りした
愛しい日本よ もうすぐ帰ります
最後のライブが
よい演奏になりますように
隠れていた星が顔を出し そのまま月もこちらを覗き込んでくれた
そうして晴れた空から しばし静かに雨が降った

パンディップ
祝福の光の雨
タイでは
こう呼ぶ

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そしてまた 
あらわれた

今度は 金髪のサル

演奏中のわたしたちに
タイのシンボルポース '合掌' と笑顔を送ってくれたあと
弾けるように踊りだした
それがムエタイの始めなどで行うタイの伝統的な踊りだということ
彼は象使いだったのだということは
あとで知った

オーストラリアでも
タイでも
最後の演奏のときはかならず
ヒトのカタチをした精霊が
あらわれてくれた


 



【3月6日】

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5日 バンコクでトランジットし
荷物をパッキングし終えたら
朝がはじまった

無事 日本へ帰れますように
本気で念じた

今日だって何があるか分からない
この旅で 叩き込まれた

日の出の時刻
バンコク空港に着く

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さぁ 帰ろう
本気で不安だった
ニホンへたどり着けるか

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マレーシア クアラロンプールまで1度 南下する
乗り換えは 滞りなく済んだ
羽田までの便に乗り込む時
'どうやら帰れるかもしれないね' と少しジンとした

今日のお日様は 
もう西へ行ってしまうみたいだ
とてつもなく美しい夕空だった

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そして夜が来て
22:30
ニホンのアカリが見えた

フルサトのアカリ
列島 ただいま
連れ戻してくれて
ありがとう

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満月から
下弦へ




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如月 新月から
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【2月22日/新月】
『日本へ帰っておいで』

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やっと すこし落ち着く
22日は 'PAYAKA/Chain Mai' のOpenで
お祝いに駆けつけた

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ひさしぶりに ちくちく(知久 寿焼さん)の演奏を聴いて
やっと チェンマイに着地

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翌日は 1日眠りつづけ
翌々日は 1日 次の旅の手配
チャン島へは行けるけど
今のままでは 日本へのエアチケットが手に入れられない

お金のやりくりに 3人で脳みそが腫れたまま眠りにつく



【2月25日】
- Weather : Smoky Sunny
- Venue : Chain Mai /Thai @PAYAKA
- Named : Opening Party
- Live Start : 20:30

inner memo :
誠実に助けを乞い
誠実に音楽にお返しする

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3日ぶりのPAYAKAは すでにさらに変化を遂げていて
トオルさんの 'Neo-Jomon-Space' は チェンマイでも豊かに拡大をはじめていた

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草敷きの上には ゴザとちゃぶ台
その向こうには イスとパラソル
その向こうは Tuk tukが行き交う路地
そこかしこに宮下さんの絵
今夜は真ん中に木が生えてるステージで鳴らす

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街なかの建物が密集した場所で
Ma-tsu-ri Partyは花開いて
トオルさんは超ゴキゲンで
たくさんの通行人が
お店に流れて来た
チェンマイでの'アイとマニー'は
最高額を記録した


 


この日の朝 日本へのエアチケットが取れた

帰 れ る か も し れ な い !

アクシデントは 
飛び立ったあとでも
やってくるから^^;
ひとまずは

帰れるかもしれない!
と 喜び合いました

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【2月26日】
inner memo :
アジアは大丈夫
行け
つながるところへ

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冷えすぎた身体を温め 浄化しながらすごす1日

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わたしたちがいつも通うWat Phra Singh(ワット プラシン/獅子の寺)はお祭りでした

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【2月27日】
『自分の音楽を信じなさい
 マツリを超えて』

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夕暮れがいい と聞いていたWat Doi Suthep(ワット ドイ ステープ)はチェンマイの象徴
1年越しでいいタイミングが訪れた
明日はチェンマイを発つ

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音にヤラレた
風の唄だった

忘れられない響き
煙がたなびくように

漂う響 風 光
読経 銅鑼 鐘

風鈴を買った
ごめんなさい
もしこれが欲だったら
日本ではいい音で響かないだろうね

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ナナは聖水とミサンガをいただいた
Pikoは絶妙なタイミングでフィールドレコーディングをしていた

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標高1,000mの聖地は
お寺ができるずっとずっとずっーーーと前から
特別な場所
だったのだと思う

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水が吸い上げられるように
すうーっと
山へ登らせてくれた

ขอบคุณค่ะ

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【2月28日】

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inner memo :
アイ ソンケイ オンガク
ビイシキ ツナガリ イノチ
S
P
A
R
K
!!!!!!!

チェンマイを発つ

ありがとう
コップンカー
ขอบคุณค่ะ

オーストラリアから タイに来て
また まったくちがう人種,環境,思考に触れた

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フライトが遅れ
離陸のとき
沈んだ夕陽が
ふたたび雲間から昇った Sunset Rising !!

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そのあとは 彩雲
チェンマイがくれた
祝福とバイバイ

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バンコクに着くころ
あきらめて西へ去り
夕闇になった

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【2月29日】
inner memo :
学びは活かして初めて
歓びの体験へと変化を遂げる
美しい光景とともに
そこをあとにすることができるかは
自分次第

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チャン島(象の島)に向かう
まるで屋形島(虹のみさきまつり)に向かうような気分だった

バイロンのMt.Wollonbinと反対の方角へBreakしそうな波の形の
素晴らしい山が目に入った
雲を起こし 頂の上に寺院があるようだった

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ロシア人とスウェーデン人のリゾート島
今日から6日間バンガロー暮らし
床板の間から砂浜が見え
トイレとシャワーからは
外の椰子の木と空がじゅうぶんに望めた

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蚊取り線香と
蚊帳をたて
Gecco(ヤモリ)の鳴き声を聞きながら眠った

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上弦から
満月へ




| comments(0) | trackbacks(0) | 10:21 | category: 日々ラビ |
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