なわふみ日記

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# アイとマニーを送ろう・届けよう 2nd./報告と日記

「縄文トランスで踊って笑って 愛のエネルギーとマニーを送ろう!」

2度目の東北ツアー
そのための「アイとマニーを送ろうツアー」が10月末からはじまりました
今回は 東は千葉から 西は広島 18本のライブ

前回と違ったのは
'年内にもう1度東北へ行くよ!'と伝えていたことで
そのときのために個人でプールしてくださってた方が たくさんいらっしゃったこと
そうしてまたぞくぞくとアイとマニーが集まりました


 10.29sat @長野 大町市 美麻食堂
 ・アイとマニー : 5,200円

 10.30 sun @京都 左京区 Village「Neonative Salon #3 巨石と縄文トランス」
 ・アイとマニー : 9,240円
 ・ヨガ講師 ミホさんよりレッスン費の積立て : 44,755円
 
 11.3 thu@岡山 南区 虎口池キャンプ場「月と水のまつり」
 ・アイとマニー : 5,148円

 11.4 fri @愛知 名古屋市 Tribal Arts「ラビラビのダンス☆ナイト DE 114」
 ・アイとマニー : 8,942円
 ・主催の'カフェ イニュニック'さんより店頭での積立て : 14,068円 

 11.5 sat @神奈川 平塚市 Happy Mountain Bar「かさまつり」
 ・アイとマニー : 18,119円
 ・主催のアツシくんが製作したチャリティ ロンTee売上げ : 33,000円
 ・手作り石けん出店売上げ : 1,000円

 11.11 fri @岐阜 中津川市 Django「ラビラビ 10th Anniversery 'naked beauty'」
 ・アイとマニー : 56,161円
 ・イベントのサポーターでもあったヒカルさんより : 40,000円
 ・イベントの黒字分 : 8,092円

 11.12 sat @神奈川 鎌倉市 浄智寺 本堂前「1112そわか×縄文トランスLIVE」
 ・アイとマニー : 16,457円
 ・主催の'そわかプロジェクト'さんより : 50,000円
 
 11.13 sun @千葉 いすみ市 NAKADAKI ART VILLAGE「Forest Jam Grande 2011」
 ・アイとマニー : 8,243円

 11.18 fri @東京 八王子市 Botanic Greenアトリエ「Live & Talk Made in Takao」
 ・アイとマニー : 10,450円
 
 11.19 sat @千葉 南房総市 白浜フラワーパーク「natural smile2011 安房音楽芸術祭」
 ・アイとマニー : 1,500円

 11.20 sun @千葉 香取郡 神崎町わくわく西の城「土と平和の祭典 in 神崎」
 ・アイとマニー : 17,935円

 11.23 wed 勤労感謝の日 @広島 尾道市 向島洋らんセンター
 ・アイとマニー : 25,899円

 11.26 sat @長野 松本市 sabouしが むすび家
 ・アイとマニー : 5,000円
 
 11.27 sun @愛知 名古屋市 徳林寺「つながりのまつり」
 ・アイとマニー : 22,253円
 ・出店のノンちゃんよりチャリティステッカー売上げ : 1,450円
 
 12.2 fri @大阪 通天閣 のこされ島
 ・アイとマニー : 26,326円
 ・のこされ島さんの積立て(カンパ リカーズ) : 24,000円
 ・遊びに来てくださってたBar DIMEさんの積立て : 13,921円

 12.3 sat @大阪 河内長野市 蓮月
 ・アイとマニー : 23,054円

 12.4 sun @愛知 豊田市 Macro Village
 ・アイとマニー : 8,246円

 12.10 sat @東京 新木場 ageHa
 ・アイとマニー : 4,115円

 12.12 mon @東京 渋谷 DOMMUNE Studio「Neonative Meeting #2」
 ・アイとマニー : 8,600円

 ・滋賀 雑貨店 biochedoさん積立て : 28,860円
 ・東京 整体師 松村さんより : 1,000円
 ・東京 アパレルブランド'MOVEMENT'のgreen portさんより : 28,600円
 ・栃木 お米農家 田辺さんより : 100,000円


約1ヶ月半の旅で集まった合計は
前回をはるかに上回る額になりました

 ◉アイとマニー募金総額 : 669,652円
 ◉物資提供 : 
 ・丹波 黒豆 / 70袋 (本庄さん / 兵庫)
 ・梅干し / 10パック 冬瓜 / 1つ(みやもと山さん / 千葉)
 ・'VOICE OF STONE CALENDAR 2012' / 20部(須田 郡司さん / 滋賀)
  巨石写真家 須田 郡司さんの美しい地球さん(巨石)のカレンダー

となりました。



今回は、'雪に閉ざされる前にあたたかいものを'という思いがありました。
電気を使わないで暖がとれる道具、湯たんぽや毛布をさがしていたところ
ツイッターなどで情報提供をしていただき、良いものを手に入れることができました。
また、放射能の影響から'安心して食べられるものを'という思いに応えるべく、
おつきあいのある有機農家さんのおチカラを借りて元気な食材を購入しました。


 ・湯たんぽ 48個 28,000円
  岐阜 多治見の「弥満丈欅窯:やまじょうけやきがま」の陶製の湯たんぽ

 ・有機玄米 210kg 105,000円
  兵庫 丹波の本庄さんが育てた有機玄米と黒豆
  http://twitter.com/combufull(チハルちゃんのご両親が作られています)

 ・国産有機大豆味噌 40kg 33,100円
  千葉 匝瑳市で1200年続く完全無農薬,無化学肥料栽培をされている農家
  「みやもと山」さんの'おしゃべりみそ'と梅干しと冬瓜

 ・有機冬野菜 段ボール13箱分 40,000円
  神奈川 三浦半島と三重 鈴鹿市で完全無農薬,無化学肥料栽培をされている専業農家
  「たかいく新舎」さんの10種類以上のお野菜

 ・秋冬用ガーゼのケット 20枚 205,800円 
  この↓CMを知って「通販生活」さんで揃えました

 ・レンタカー(日産キャラバン) 7,0560円

 ◉合計 : 482,460円


今回もレンタカーを借りざる得なかったのはとても残念だったです。
いつものラビラビ号では楽器でいっぱいで物資が一切乗らないことと
期間が長いため、個人の方からお借りすることができなかったのが
前回同様レンタルをした理由です。



物資の他に充てたアイとマニーは次のようになりました。

 ・宮城 七ヶ浜町 NPO レスキューストックヤードさん 30,000円
  震災直後から七ヶ浜町に入り活動をされているボランティア団体。メンタルのケアにも
  力を入れていて、地元の方との信頼関係も良くきめ細やかな活動をされています。

 ・宮城 桂島 NPO 浦戸福祉会さん 30,000円
  塩竈湾の桂島をはじめとする浦戸諸島を中心に活動する団体です。

 ・宮城 仙台市 小さき花(市民の放射能測定室)さん 50,000円
  自然農をされていた石森さんが立ち上げた測定室。ご自身の生業を手放さざる得なく
なった
  '放射能'と向き合い誠実な情報提供に努めていらっしゃいます。

 ・岩手 一関市 放射線被曝から子どもを守る会・いわて さん 35,000円
  ホットスポットとなっている岩手県南部でセレクトショップ'Heg.'を営む大ちゃんをはじめ
  子供たちのために活動を行っているグループです。

 ・岩手 陸前高田市 一般社団法人 SAVE TAKATAさん 29,252円
  震災を機に東京から地元に戻り、陸前高田という新しい街をクリエイトするために
  活動する若者たちの団体です。
  
 ◉合計 : 174,252円 
  残金 : 12,940円
  ※湯たんぽ/玄米/SAVE TAKATAさんへの振込手数料と玄米の送料に充てました

 ◉総計 : 669,652円 残金0円

という内訳になりました。



各物資の届け先と内訳は次のようになりました。

 ・12月16日
  宮城 仙台市
  【救援活動なども行っているPANGAEAのクニさん】
  【仙台在住のDJ KAMATAN】
  【福島から避難しPANGAEAで働いている大誠くん】
   巨石カレンダー/各1部


 ・12月17日
  宮城 七ヶ浜町
  【七ヶ浜町で在宅避難されている方々へ】
   国産有機大豆味噌/20kg  ガーゼのブランケット/7枚

  【仙台市在住 : ケイスケくん,さゆりちゃんご夫婦(妊娠2ヶ月)】
   国産有機大豆味噌/1kg  有機玄米/3kg  梅干,黒豆/各1パック

  【NPOレスキューストックヤード 常務理事 : 浦野 愛さん】
  【海の学校 in MIYAGI プロボディボーダー : 角田 恵さん】
  【復興プロジェクト 未来予想図実行委員会 : 清野 静香さん】
   巨石カレンダー/各1部


 ・12月18日
  宮城 女川町
  【清水地区仮設住宅のみなさんへ】
   陶器の湯たんぽ/24個  有機玄米/24kg  黒豆/8パック  
   国産有機大豆味噌/10kg


 ・12月19日
  宮城 桂島
  【浦戸第二小学校跡の仮設住宅のみなさんへ】
   陶器の湯たんぽ/6個  有機玄米/24kg  黒豆/8パック  
   ガーゼのブランケット/3枚


 ・12月20日
  宮城 仙台市
  【小さき花(市民の放射能測定室) : 石森 秀彦さん】
   巨石カレンダー/1部

  宮城 石巻市
  【在宅避難中 : アベさんご家族】
  【在宅避難中 : 女川町在住のサワダくん】
   有機玄米/各3kg  梅干,黒豆/各1パック  国産有機大豆味噌/各1kg   
   ガーゼのブランケット/各1枚

  【在宅避難中 : coffee shop ROOTS ミカさん 】
  【在宅避難中 : ナナがお世話になっているカホンメーカーARCOの青沼さん】
  【在宅避難中 : おまつりでよくお会いするポンちゃんご家族】
   有機玄米/各3kg  梅干,黒豆/各1パック  国産有機大豆味噌/各1kg   
   ガーゼのブランケット/各1枚  巨石カレンダー/各1部

  【石巻市在住 : ミーヤンちゃん】
   有機玄米/3kg  梅干/1パック

  【救援活動中 : ガンベちゃん】
   有機玄米/3kg  梅干/1パック  巨石カレンダー/1部


 ・12月21日
  福島 須賀川市
  【自然食レストラン 銀河のほとり/銀河市民放射能測定所 : 有馬 克子さん】
   巨石カレンダー/1部

  【銀河のほとり に来店されていた郡山市在住のお母さんおふたり】
   有機玄米/各3kg  黒豆/各1パック

  福島 三春町
  【里山喫茶 燦/ハイロアクション : 武藤 類子さん】
   有機玄米 12kg  黒豆 4パック


 ・12月22日
  福島 いわき市
  【SONICのライブへ来てくださった方々へ】
   有機野菜/計13ケース
   里芋 小松菜 三浦大根 聖護院大根 レディサラダ大根
   青長大根 ニンジン カリフラワー ブロッコリー
   オレンジクイーン白菜 早春キャベツ
   有機玄米/93kg  黒豆/31袋  国産有機大豆味噌/3kg
   梅干/2パック  陶器の湯たんぽ/8個

  【いわき市在住 : 長岡 誠くん/フナちゃん/ぶーちゃん/大久保 草子さん】
  【いわき市で反原発に関するイベントなどを開催しているコンドさん】
   巨石カレンダー/各1部


 ・12月24日
  岩手 盛岡市
  【陸前高田市で復興活動をされているSAVE TAKATAさんへ】
   陶器の湯たんぽ/5個  ガーゼのブランケット/5枚
   有機玄米/24kg  黒豆/8パック

  【セレクトショップHeg./放射線被曝から子どもを守る会・いわて : 大ちゃん】
  【秋田 横手市在住 キャンドルアーティスト : カミヤくん】
  【盛岡市在住 MOTHER : MARYさん】
   巨石カレンダー/各1部



あれから
2ヶ月後の5月と
9ヶ月後の12月では
被災地の様子はぜんぜん違っていました

正直 滞在すればするほど'ここまで違うのか'という思いが強くなりました
津波が激しかった地域の瓦礫の様子などは
更地が増えたなぁ という印象を受けました それよりも
大きく違ったのは ヒトでした


9ヶ月以上 破壊された自分の街を眺めながら暮らすこと
支援という'ホドコシ'を受け続けること
どんなものが支給されても もとの暮らしには戻りようがないこと
壊れ 失ったものを やっぱりどうしても受け止めなくてはならないこと

その苦い思いと どんなふうに向き合っていくか
その空気が ボランティアの方々の地域との関わり方で
大きく違ってくるのだということを 今回とても感じました

地域の方々に 支援団体としてではなくヒトとして触れ合い
きめ細やかなケアを行うことで 1日も早く'災害/物資支援モード'から抜け出し
被災したココロを満たすための支援を心がけるボランティアがいらっしゃる地域は
やはり 明るくて暖かいのです

もちろん物資そのものも 足りているとは思いません 
でもやっぱりヒトは
モノで 満たされるのではない
ココロで 満たされるのだと つよく思いました


生きることが危ぶまれた日々から ようやく
日常を取り戻したいと願う日々となることで
「こうしたい」「あれが好き」が生まれる
それは その人らしい暮しを営むという意味ではあたり前だし 
あっていいものだと私は思う 

同時に「もらってばかりで情けない」「いつまでもらい続けるの?」が拭えない
そこをカバーするのは「どうぞお持ちくださいね」「受け取ってくれてありがとう」と
笑顔と元気と何気ない会話から生まれるココロの交流 

キレイごとではなく
みじかい滞在でしたが それなりに肌で感じ 模索し 
どうめぐりめぐってもやはり 
『どんなときでも Giving Spiritで』
わたしたちにはこれしかないと 
何度も3人で確かめ合い旅をしました



被災地の方々が かならずおっしゃることばのひとつに
『復興には10年はかかる』
というのがあります

10年かかるなら 10年間 アイとマニーを届け続けよう
その時期,状況に合った物資、安心でおいしい食べ物を届けていけたらと思っています
来年も「アイとマニーを送ろう・届けようツアー」を行います
上記のような内容でよろしければ、わたしたちでかならず届けます
よろしければどうぞご協力お願いいたします

また上記の各団体へHPなどをご確認の上 
できる形での支援活動を直接されるのも良いかと思います



被災地の方々が かならずおっしゃることばのもうひとつ
『地獄だった』

かなしい1年だった
こう書いただけで
涙が止まらなくなるほど
かなしみに出逢った

それでもすべての場所で叫んだんだ
 『Wonderful World 生まれてきたこの世界は すばらしき世界』

唄いかけたんだ
 『だいちがふるえる と かいて
  地震 と よむ
  わたしたちにも あるよね
  こころ ふるえるとき
  なみだ あふれるとき』

5月のツアーではこんなふうに唄った
 『生きよう 生き抜こう
  そして笑顔でかならず 再会しよう』 

今回はこう唄った
 『ウタリ オブンパレワ リムセレヤン
  民衆よ立ち上がれ そして踊ろう
  民衆を立ち上がれ 胸に火を点けて
  民衆よ立ち上がれ 愛の火を点けて』


列島の西から 東へ 北へ
顔を合わせることはなくても
'このしまに 生きている'という感覚を
列島のみんなで まちがいなく共有している
311という衝撃に向き合い 生き抜こうと
もがき あがき ふんばっている

誠意という名'アイ'が
どれほどの笑顔をもたらすものなのか
それだけは 忘れたくない


たちあがれ!
たちあがれ!
たちあがれ!

愛の火をともして



ラビラビ 2011.12.31




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・アイとマニーを送ろう・届けよう / 報告と日記(報告編):5月

・ アイとマニーを送ろう・届けよう / 報告と日記 (日記編):5月
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# アイとマニーを届けよう!2nd. 11.12.25

-Text : ナナ
-Date : 2011.12.25 sun
-Weather : くもり ときどき 小雪
-Place : 宮城 名取市 閖上中学校
-Named : LOVE FOR NIPPON[ゆりあげX'masキャンドルナイト]
-Live Start : 17:00


今年最後の演奏が急遽決定しました。
大好きで尊敬するCandle JUNEさん主催 LOVE FOR NIPPONの年内最後のイベントと重なり
場所は宮城県の名取市 閖上(ゆりあげ)中学校でした。




閖上町は海沿いの町です。
中学校へ着くと校庭には三艘の漁船がのりあげたままとなっていました。
高速のインターを降りたあたりにも流されてきたままの漁船を見ました。

校舎内へ入ると目に入ってきたのが胸元位の高さの泥の線
あぁ、この高さまで波が来たのか。。。
そう思いましたが地元の方によるとそうではありませんでした。
波は3階までやってきて校舎内の跡はしばらく水がひかなったという事を表していたのです。





仮設住宅で暮らしているという方が色々とお話ししてくださいました。


「あんな揺れは初めてだったから津波が来るってすぐに危険を感じて車で家族をさがして
 避難したんだ。公民館はいっぱいで入れなかったからこの学校の3階に来て助かった。
 公民館は津波にのまれてしまったんだよ。。
 停電で町に警報が鳴らなかったから。。。。自分で(判断して)動くしかなかった。
 すぐに車で動いたから渋滞もなく助かった
 避難渋滞はそのあとだった。」


「チリ地震の時にね、東北に津波が来たけど
 その時にたいしたことはなかったから、と逃げ遅れた人も多かった
 俺は逆にあの時津波が来たんだから今回はもっと来ると思った」


「聴いたことのない音がしたよバキバキバキってね。
 高さは6メートルくらいだったかなぁ。。高い黒い壁が竜巻のように渦巻いてた。
 車もなにもかも渦巻いてものすごいスピードで校庭をのんで
 校舎にも車がつきささるように入ってきた。」


あずみはこんなお話を聞いた。


「地震が来て、ひとまずおばあちゃんを中学校に避難させた。
 そのとき予報で伝えられてた地震到達時刻を過ぎていて、
 それで'もう来ないんだ'って家に戻ったヒトがいっぱいいてね。
 それでやられちゃったヒトが多かったんだよ。

 わたしたちは家で荷物をまとめてたんだけど、
 息子が'変な音がする'って言ったんだよね。
 そしたら、それはもう聞いたことのない音、全部が混ざったような音が背中から聞こえた。 
 それが津波だって分かって、息子に'2階へ逃げろ!'って叫んで階段あがってる足元から
 バリバリバリーーーッと1階が流されてった。

 2階でなんとか助かったと思ってたらね、
 どこかで海水に染み出した灯油やガソリンに引火したんだね、
 このあたりは火の海になってね。
 
 流された向かいの家の基礎に残った板に飛び移って、
 自分の家が燃えていくのを見てた。

 'あったかいね'って言いながら。
 寒かったんだよ。とてもね」




9ヶ月が経った、といってもこの場に来る事ができずにいる方も多いと聞きました。
JUNEさんは多くの支援活動をされて来ましたが、
震災以降、ずっと生き残った方々のために灯してきたキャンドルを
亡くなった方々のために灯すのは、この日初めてだとおっしゃっていました。

仮設住宅に住んでらっしゃる方々に、
震災前の閖上町の人口数7301のキャンドルへメッセージを書いていただいて
ひとつひとつを灯し
「2011.12.25 ゆりあげクリスマス」と形づくられました。






夕暮れがきて、
[一歩前へ進むきっかけになってくれたら]と灯された暖かい光で校庭が埋め尽くされ、
小雪ちらつく中、演奏が始まりました。
多くの魂がこの校庭の光に集まって来ていると感じていました。

皆さんが持って帰れるようにと スケッチブックに
一枚一枚絵を描き続けてらっしゃったイラストレーターの黒田征太郎さんや
ACIDMANさん、ダンサーのATSUSHI(Dragon Ash)さん、
仲良しの青谷 明日香ちゃんのステージと続き、
ラビラビ年内最後の演奏曲となったのはラビラビと明日香ちゃんの
[Song of The Earth]でした。
ATSUSHIさんも飛び入りで踊ってくださって
閖上クリスマススペシャルバージョンとなりました。





「閖上はこんなになっちゃったけどやっぱりこの町にまた住みたい」
と言っていたおばあちゃんたちがキャンドルの灯りを見て微笑んでいました。
東北へ みんなのアイがたくさん届きますように。






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# アイとマニーを届けよう!2nd. 11.12.24

-Text : Piko
-Date : '12.12.24 sat
-Weather : 雪
-Place : @岩手 盛岡 MOTHER
-Named : ◎アイとマニーを届けよう◎ラビラビ&マザー合同クリスマス AT MOTHER 
-Live Start : 25:30


岩手 盛岡が
アイとマニーを届ける最後の場所

MOTHERのMARYさんが
DOMMUNEの'Neonative Meeting #2'からヒントを得て公開座談会(トークライブ)を
思いつき、ラビラビ&マザー合同クリスマスに今回のメンバーが集まりました。




・陸前高田で支援活動する地元の若者が立ち上げた団体'SAVE TAKATA' 代表/岡本さん

・北上で放射能から親子を守ろうと動くセレクトショップHeg.店主/大ちゃん

・秋田 横手市から ハンドメイドキャンドルアーティスト/カミヤさん

そしてラビラビ。


岡本さんから3.11〜現在の陸前高田の様子お聞きし、どんなふうに復興するかを
模索している段階で、これからもまだまだ被災された方々の支援が必要と感じました。

なかよしのHeg.の大ちゃんは、自分が住んでいる一関で高い放射線量がでていることで、
子供たちをどうやったら守れるかを真剣にアツく語ってくれ、福島だけじゃなくて、
これからは岩手、秋田、宮城も、ガレキから放射能に関心が変わって行くのでしょう。






最後はみんなでこれからのこの島のことについて白熱トークがつづき、ナナが提案した
「反対署名も大事だけど、政治家もひとりの人間なので、
 ありがとう署名を持っていけばきっと全部読んでくれる!ポニョ」そんな方法もイイネ!と
盛り上がり、気がつけば2時間半ぐらい経っていて
ライブが終わった頃は新月(27時頃)のピークの時間でした。





西のみなさんから受け取ったアイとマニーを
東北のみなさんに無事届けることが出来
とってもうれしくほっとしています。

3.11以来いろいろな方にお会いする機会がありましたが
この島にはたくさんの誠実に生きている人が居るんだなあと実感したしだいです。

震災で向こうの世界へいかれたみなさん
どうぞあたたかく見守っていてください。
よろしくお願いいたします。




合掌


【アイとマニー届きました!】
'SAVE TAKATA'さんへ
・丹波の有機玄米 24kg
・ガーゼのブランケット 5枚
・陶器の湯たんぽ 5個




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# アイとマニーを届けよう!2nd. 11.12.22

-Text : あずみ
-Date : 2011.12.22 thu 冬至
-Weather : 曇り
-Place : 福島 いわき市 SONIC
-Named : 冬至の夜ふけ市
-Live Start : 24:00


いい夜だった
とても

いい夜だった




冬至だった

陰 極まり
陽 となる

あかるいきざしを 
感じ取ろう




「とんでもない量の野菜とお米が届いてますよ」

ライブハウスに会場入りして 
スタッフの方に最初にかけられた言葉にしては
なかなかにおもしろいな

そう 今夜は夜ふけ市
ふるまい野菜 ふるまい玄米 
ふるまい味噌 ふるまい豆 
ふるまい梅干し ふるまい湯たんぽ

関東から西のみんなと
わたしたちの願いは
ひとつだった

「安心でおいしいものを 福島の方々にお腹いっぱい食べてほしい!」




それにしても その量はすごかった
壁の1面が野菜で埋まった
ホールに草と土の匂いが立ちこめる

オープンするまで みんなすこし不安だった
だいじょうぶかな 余らないかな

結局は杞憂だったけど




演奏がはじまって
送られてきた おいしい'アイ'を
ひとつひとつ説明する

おかあさんにも
おとうさんにも
お隣のおばあちゃんにも
裏のおじいちゃんの分も
どうぞ持って帰ってください

届けたい という想いは
演奏のなかにも染み込んで
放って 放って 放って
踊って 踊って 踊って 
冬至の夜に あかるいきざしの炎が
ぼぉぉぉっと 灯った





子供の ガン保険への加入増加
マスクひとつすることのできない閉塞感
緊張の連続に 街全体が疲れ果てているという
強いストレスによる治安の悪化
使い捨てのように雇われ 線量ギリギリのところで帰される原発作業員
彼らの乗ったバスを見る度 突きつけられる悲しさと不安

たくさんのことを とつとつと 語ってくれた

この日の食べものへの'ありがとう'は
それはそれは 深いものだったことを
西のみんなにどうしても伝えたい

ありがとう ありがとう ありがとう


顔を合わせることはなくても
'このしまに 生きている'という感覚を
列島のみんなで まちがいなく共有している
311という衝撃に向き合い 生き抜こうと
もがき あがき ふんばっている

誠意という名'アイ'が
どれほどの笑顔をもたらすものなのか
それだけは 忘れたくない




【アイとマニー届きました!】
・たかいく新舎さんの有機野菜:計13ケース
  里芋 小松菜 三浦大根 聖護院大根 レディサラダ大根
  青長大根 ニンジン カリフラワー ブロッコリー
  オレンジクイーン白菜 早春キャベツ

・兵庫 丹波の有機玄米:93kg / 丹波の黒豆:31袋
・千葉 みやもと山の有機大豆味噌:3kg / うめぼし:2パック

・岐阜 弥満丈欅窯(やまじょうけやきがま)の陶製の湯たんぽ / 8個




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# アイとマニーを届けよう!2nd. 11.12.21

-Text : ナナ
-Date : 2011.12.21 wed
-Weather : 晴れのちくもり 
-Place : 福島 須賀川市/銀河のほとり 三春町/里山喫茶 きらら


いよいよ福島入りしました。

ラビラビは毎年 夏至や冬至の日は
[原子力より原始力!]を合い言葉に
エネルギーはエネルギーでも人間力というエネルギーをぐるぐる循環させようと、
主に東電の原発がある県でアンプラグドのライブを行ってきました。
2008年と2010年の夏至に演奏させていただいた2つのお店
[銀河のほとり]と[里山喫茶 きらら]へ震災後初めて訪れました。

まず一件目は、須賀川市にある[銀河のほとり]




[有馬のかっちゃん]こと克子さんの元気な姿は健在でした。
自然と共存しながら、なるべく地球へ負担をかけないように考えた暮らし
大地に感謝しながらのお野菜やお米作り。
生き物としての当たり前を忘れて、
原発に限らず行き過ぎた世の中の発展と共に浮上してくる問題たちに
NOの意思表示をしながらも、YESな別の方法を実践しお手本になりながら提案していく。
かっちゃんの人柄から溢れるサイコーにハッピーなやり方で。
銀河のほとりというお店は今も昔もそういうお店だと思います。





銀河のほとりをはじめ、安心安全な食材を
心と身体の健康を考え提供してきたお店や農家さんが全国にたくさんいます。

「人と人の鎖(繋がり)をボロボロにされてしまったのがなにより悲しい」

原発は建設の計画が町に来た時から人と人の綱がりをボロボロにしてゆく。これは、全国共
通して起こってしまう現象だという事も各地で耳にしました。目に見えないものの大切さを
感じとりにくくなってしまった 私達が引き起こしたと言っても過言ではない出来事がたくさ
んあるのは事実だと思います。




たまたまお食事でお店にいらしていたおかあさんお二人とお話する事もできました。
共に高校生のお子さんを持つ 郡山市在住 の方達でした。

「いまの福島を見てください」

迷わず口にされた。
なごやかに会話をしつつも
ふと見せた真剣なまなざし

[いざ事故が起こってしまったら]どうなるのか
人の命にかかわる事態の時、
行政や国の対応はどんなものか
誰かが守ってくれるものなのか
学校の対応はどんな状態か
食の安全対策は充分にできているのか
人間関係はどうなっているか
津波の被害を受けても
瓦礫を片付ける事すらできないままの場所がある
これだけ全国に原発がある以上
「いま福島で起こっていること」は
全国で起こるかもしれない事なのです と、おっしゃっていました。


銀河のほとりでは「銀河市民放射能測定所」を始めたそうです。
http://plaza.rakuten.co.jp/ginganohotori/diary/01112100000/




ニ件目は[里山喫茶 きらら]です。
武藤類子さんとシンちゃんが暮らす三春町へ。

事故後しばらくは避難生活をされていましたが、きららへ帰ってこられたそうです。
「忘れてしまいたいという気持ち」みんなにもどこかあるとおもいます。でも向き合わざる
を得ない、自分にできる事をめいっぱい今でもされているようです。類子さんは再び福島か
ら声をあげ、動きつづけていました。





「普段、皆さんが何気なく押す電気のスイッチの向こう側に
 何が起こっているのか
 想像してみてください」

25年という長い歳月を原子力に頼らない人々の暮らしを提案し続け
抵抗し続けて来た福島在住の方の涙ながらのメッセージです。

類子さんが以前からおっしゃっていた名言です。

「じぶんのアタマで
 かんがえよう」


類子さんから全国のみんなへ向けてのメッセージを動画におさめました。
'アイとマニーを届けよう!2nd'の報告会をかねたライブの日みなさんにお届けいたします。
年明け1/15鎌倉で!詳細はHPをご覧下さい(^^)


【アイとマニー届きました!】
・郡山在住のお母さん2名  お米6kg、丹波の黒豆2袋
・里山喫茶きららさん  お米15kg、丹波の黒豆4袋




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# アイとマニーを届けよう!2nd. 11.12.20

-Text : Piko
-Date : '11.12.20 Tuesday
-Weather : くもり時々雪
-Place : 宮城 名取/石巻
-Named : おうちに直接お届けDAY


本日は物資を直接お届けDAY!ということでまずは、
ちだ原人NUTSのドラマー ガンベちゃんに
今日一日の道先案内人をお願いしました。




最初にお邪魔させていただいたのは、「小さき花」市民の放射能測定室。
山間の土地で自然農法をされていた石森さんは、「行政がやってくれないなら自分でする」と
自費で450万円もする機械を購入し、測定室を始められたそうです。
お邪魔した時は牛乳の測定をしていて、ぞくぞくと宅配で検査する物が届けられていました。






450万円の測定器へのカンパも募っています。
くわしくは


午後からは石巻の在宅避難の方々を中心にお会いしてきました。








まだまだ先が見えない日々を送られていると思うのですが、
みんなほんといい笑顔でした。

やっぱり

原 子 力 よ り 原 始 力(いきものエネルギー) がイイですね。



【アイとマニー届きました!】
・「小さき花」さんへ:
  支援金5万円 お味噌1キロ
・石巻の在宅避難の方々へ:
  お米/21キロ お味/噌5キロ 黒豆/7個 うめぼし/2個 毛布/5枚 湯たんぽ/5個




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# アイとマニーを届けよう!2nd. 11.12.19

-Text : あずみ
-Date : 2011.12.19 mon
-Weather : 晴れ 
-Place : 宮城 塩竈市 桂島
-Named : 
-Live Start : 


この日から3日間
ライブは なし

ご縁のある方々へ
物資を届ける

この日は桂島へ向かった
塩竈の港に着く
そこでビッグサプライズに出くわした




宮城へ旅した時は かならずと言っていいほど立ち寄っていたお魚屋さんがある
東松島の入り江にある漁師さんの直売所
元気でやさしい笑顔のご家族が営んでいた'いとう水産'

昨年 夏の'naked lunch'では 海産物を新宿へ直送してくださり、
東北 六ヶ所村の現状を伝える集まりに '東北のおいしさ'で参加してくださった




「お店の前の駐車場が ぐにゃぐにゃと波打ってね、
 海水が噴き出してきたのよ
 これはあぶない って車で高台へ逃げて

 お店はぜんぶ流されて 今も沈んだままね
 海の中にも いろんなものが沈んでて
 もう1度あの場所でお店を再開するのは 5年はかかりそう
 でもみんなで一生懸命 海のそうじしてね がんばってるんだぁ
 がんばるしかない
 やってくしかないもんね」

東松島での営業再開を目指しながら
塩竈港の駐車場を利用してつくられた'復興市場'のプレハブ店舗に応募し
1ヶ月ほど前に開店したという




震災当初 まったく連絡が取れず
ツイッターを通して 偶然 安否の確認ができた
5月の東北ツアーでハヤトさんに再会し この日やっとお母さんとも生きて再会できた

うれしいサプライズとともに
市営汽船で桂島へ渡った





桂島 

塩竈市 松島湾に浮かぶ浦戸諸島と呼ばれる島々のひとつ

5月のツアーでお米10俵を提供してくださった栃木の田辺さんが、かつて夏に12年間通った親戚同然の旅館がある。その旅館の方々の安否や、現在の島の様子をとても気にかけていらっ
しゃった田辺さん。5月は時間が取れず島に渡ることができなかったので、今回は1日時間を取って訪れることにした。


ちいさな港に着く
島の方のご好意で 仮設住宅がある小学校まで、
物資とともに車で連れてってくださることになった

ちいさな丘にさしかかる
津波は島の向こう岸からやってきて 
その小さな丘を越え 
港のある対岸に到達したという

損壊した建物が並ぶ、細い坂道を上る
「この丘の向こうが ぜんぶやられてしまったんよ」







地震が来て 津波を覚悟した島の若い人たちは
3台の車で島中を駆け回り すべての島民を丘の上の小学校に避難させた
この避難が功を奏し この島では死者,負傷者がひとりも出なかった

地震から70分 避難が完了した直後
背後からバリバリという音が聞こえて振り返ると
真っ黒い津波が押し寄せてきていたという

津波は丘を越え 北の港に到達
そのできごとを 降りしきる雪の中で眺めていたという

85世帯のうち55世帯が家を失い
高齢化が進む島民の方のケアが急がれる中
島 という独立した環境ゆえの復興,復旧の遅延というものを
初めて訪れたわたしたちでさえ 感じた






あれから9ヶ月
生きることが危ぶまれた日々から ようやく
日常を取り戻したいと願う日々となり
さらにそれさえも刻々と変わり続ける


すべては あかるい日常がもどってくることのためにあれば


なんどもなんども
胸の中でくりかえす




【アイとマニー届きました!】
・有機玄米 24kg
・丹波黒豆 8袋
・湯たんぽ 6個
・ガーゼのブランケット 3枚
・巨石カレンダー 1部
・浦戸福祉会( http://ameblo.jp/npo-urato/ )さんへ 3万円




| comments(2) | trackbacks(0) | 18:31 | category: People to the People |
# アイとマニーを届けよう!2nd. 11.12.18

-Text : ナナ
-Date : 2011.12.18 sun
-Weather : 晴れ 
-Place : 宮城 女川町 清水地区仮設住宅
-Named : クリスマス会
-Live Start : 15:00



「女川(おながわ)の方へは行った?」

これは、女川町という場所の津波の被害が相当なものであるという事を表し
その場所へ支援へ行った方々が口を揃えて言う台詞。
前回東北へ来た時に何度か耳にした。

その女川町に、今回ご縁ができました。
ボランティア活動をされている仙台のミズホちゃんから連絡をいただいたのは数日前。
「女川町の仮設住宅でクリスマス会をするのでラビラビに演奏してほしい」とのこと
スケジュールの調整もつき、駆けつける事ができました。





初めての女川町への道。
きっと、震災から今までの9ヶ月間、一歩ずつ復興していこうと全力で前に進んで来たのは
確かだと思います。それでも被害は相当なもので、ガタガタ道と壊れた建物の光景が続いて
いきました。




駅があったというあたりは、瓦礫はおおかた片付けられていますが、おそらく家がたくさん
立ち並んでいたであろう土台のみがむき出しになっていました。かろうじて姿が残る5階建
て位の建物の被害状況から想像する津波の大きさに改めて絶句します。瓦礫がいくつもの大
山となっている状態は未だ変わりありませんでした。





道無き道を進み[清水地区]と書かれた仮設住宅地へ到着しました。
150戸ほどの家が長屋状態で並んでいます。




いくつかの団体さんが炊き出し等をふるまうなか、ラビラビも皆さんからの
アイとマニーによる支援物資をかかえ、いざ、ラビラビらしくかけ声スタート!

「陶器の湯たんぽありますよー!
 おいしいお米とお味噌も持っていってくださぁぁーーーーい!(^o^)/」

。。と言うやいなや、見事に一瞬にしてこの日の物資は全て無くなりました。




物資をお渡しすると同時にコミュニケーションがうまれます。
明るい調子で集まってお話をしてくれるおかあさんたち。

「丹波の黒豆好きなのよー」

「陶器の湯たんぽは懐かしいわぁストーブで暖め直せるからいいわよねぇ」

こんな会話もあれば
震災の日どうしていたかというお話も。

「私は揺れている間にもう高台へ避難したのよ。
 この地震は大きな津波が来るって昔からの教えや直感でわかったのよ」

「車で4日間何も食べ物も無いまま過ごしたのよ。
 今日着ている服は靴までその日のまんまよ」

「林のむこうからおーきな黒い壁がバリバリと音をたててやってきてね、
 聴いた事無い音だったよ、それが津波だったの。
 ほら、ちょうどあの林くらいの高さだよ」

指差す方の遠くの木々は見上げる高さ。
目に焼き付いて離れない光景 耳に残る轟音 リアルに語ってくださった。





クリスマス会でのラビラビのライブ。
おばあちゃん、若いおかあさんと小さな子供達、
ラビラビの事はきっと誰も知らなかったはずです。

一生懸命、すごく一生懸命演奏を聴いてくれているおばあちゃん達

「うまれてきた  このせかいは すばらしきせかい」

うんうん、と頷きながら自然と一緒になって口ずさんでくれている姿が
目に飛び込んで来た時はこみ上げるものがありました。

「わんだふるわーーるどぉーーーーーーー!」

9ヶ月の日々の中、それぞれの心に溜った何かが少しでも一瞬でも晴れてくれたら、そう願い
ラビラビにアイとマニーを託してくれた全国のみんなの「アイ」を音にのせ目の前の方達に
ドーーン!と繋ぐ。そんなイメージで演奏していました。




笑顔を交わし、手拍子をし、涙し、盆踊りかのように手が舞う




「この町へ初めてきたので、
 女川がどんな町だったか
 私達は知りません。

 でも、今日このご縁ができたから、
 これからどんな町になっていくのか
 ちゃんと見届けていきます。
 そして、”こんな町になったよ”って
 西の人に伝えていきます」

ライブ中のアズミの言葉です。

ご縁をいただいた女川町へ再び来る時、
すこしでも復興が進んだ町を見る事ができますように。
笑って再会できますように。


【アイとマニー届きました!】
 ・有機国産大豆のお味噌 10kg
 ・有機玄米  24kg
 ・陶製湯たんぽ 24個
 ・丹波の黒豆  8袋




| comments(2) | trackbacks(0) | 23:35 | category: People to the People |
# アイとマニーを届けよう!2nd. 11.12.17

-Text : Piko
-Date : '12.12.17 sat
-Weather : 晴れ
-Place : @宮城 宮城郡 七ヶ浜町役場 子育て支援センター
-Named : HappySmile未来教室 -Workshop-
-Live Start : 13:30


アイとマニーを届けよう!二日目は7月にも訪れた七が浜。
今回はボランティア団体の
・レスキューストックヤード : http://rsy-nagoya.com/
・未来予想図実行委員会 : http://miraiyosouz.jugem.jp/
が合同で企画されたイベントに参加させていただきました。





前回も参加してくれていた小学生のなみかちゃん達のアッテンポロウ合唱団から地元の方や
ボランティアスタッフのみなさんも一緒にラビラビのワークショップライブを楽しんで
もらえたようです。





七ヶ浜はボランティアのみなさんと地元の方の信頼関係がとてもうまくいっているように
思いました。ここまでくるのにはいろいろな困難をみんなで乗り越えてこられたんでしょうね。




「song of the earth」という曲を震災にあわれた方の前で唄うことについて、
あずみはいろいろ悩み考えて、
でも自分たちが信じることをちゃんと伝えたいと願い唄ったと思います。
子育て支援センターのスタッフの方が地震が憎いという思いからこころがすこし解放された
というようなことを話されていました。 よかった!


大地がふるえると 書いて 地震と 呼ぶ

大地がふるえると 水の やまが 出来る

あのとき 地球さんは なにに ふるえたんだろう

なにが あふれたんだろう

私達にもあるよね こころ ふるえる時

私達にもあるよね 涙 あふれる時




【アイとマニー届きました!】
・七ヶ浜在宅避難の方へ : 味噌20キロ、毛布7枚、巨石カレンダー3部、とうがん一個。
・レスキューストックヤードへ : 3万円。
・ケイスケくん&さゆりさん&おなかのベイビーへ : 味噌1キロ、お米3キロ、梅干、黒豆。
受け取って頂きました。




| comments(0) | trackbacks(0) | 08:43 | category: People to the People |
# アイとマニーを届けよう!2nd. 11.12.15-16

-Text : あずみ
-Date : '11.12.15 thu
-Weather : 晴れ 
-Place : 栃木 大田原市


アイとマニーを送ろう!
10月末からはじまった東北への支援金を集める旅
今回の呼びかけは こうだった


「縄文トランスで踊って笑って 愛のエネルギーとマニーを送ろう!」

 ラビラビは12月、ふたたび東北ツアーを行うことにしました。
 今年5月に行なった「アイとマニーを送ろう/届けよう」の第2弾です。 気持ちを馳せる
 ことはできても、西の人々にとっては遠くてなかなか訪れることのできない被災地。311
 から8ヶ月以上経った今も、今日を生きるために精一杯の方がたくさんいらっしゃいます。
 音旅の仲間をはじめ被災地の方々へ、雪に閉ざされる前に冬に必要な物資等を届けながら
 北上します。

「縄文トランスで踊って笑って愛のエネルギーと義援金を送ろう!」をテーマに各地でいただ
 いた支援金を、現地の確認を取り必要な物資や寄付金として、みなさんからいただいたお気
 持ちを直接届けます。 各地のみなさん、ぜひおチカラをかしてください。
 どうぞよろしくお願いいたします。

 ・前回のレポ : 「アイとマニーを送ろう・届けよう/報告と日記」 





この日は北へ向かう初日

前回より 大きめのレンタカーに
ぶんぶん積み上げた段ボール 楽器 旅道具 みかん
関東から西のみんなの「アイ」が満杯 
午後1:30出発

今回揃えた物資は
◯湯たんぽ 48個
 岐阜 多治見の「弥満丈欅窯:やまじょうけやきがま」の陶製の湯たんぽ

◯有機玄米 210kg
◯丹波黒豆 50袋
 兵庫 丹波で作られた有機米と有機豆
 http://twitter.com/combufull(チハルちゃんのご両親が作られています)

◯有機大豆味噌 40kg
 千葉 匝瑳市で1200年続く有機農家「みやもと山」さんの'おしゃべりみそ'

◯有機冬野菜 段ボール8箱分
 神奈川 三浦半島で完全無農薬,無化学肥料栽培をされている専業農家「たかいく農園」さん

◯秋冬用ガーゼのケット 20枚
 この↓CMを知って「通販生活」さんで揃えました

◯2012 VOICE OF STONE CALENDAR 20部
 巨石写真家 須田 郡司さんの美しい地球さん(巨石)のカレンダー

◯物資以外にも直接'支援金'としてお渡しする「マニー」


安心で安全で意志(ココロ)やぬくもりも詰まっている
そういうモノを選びました
ご協力くださった方々 ほんとうにありがとうございました





夕方5時 栃木 大田原市の田辺さん宅に到着
田辺さんは 前回の「アイとマニーを送ろう!」のとき
10俵(=600kg!!!)のお米を提供してくださったお米農家さん

今回は 兵庫の有機玄米を持参していたので
支援金としてご協力してくださいました

今年 田辺さんの作られたお米は
無事 検査を通過し出荷されたそうです
だけど それまでの日々をこんなふうに語られていました

 『今年は 何の作業をしていても心が重かった
  本当に出荷できるのか
  自分たちは食べていけるのか

  気持ちがなかなか前に向かず つらかった

  稲は豊作付きで
  いつも大喜びするはずなのに
  穂を見ていてもうれしい気持ちにはなれなかった
  なんだか切ない気持ちだった』


こんな方が
今年どれだけいらっしゃったのだろう

たまらない

夜 栃木を出て仙台に向かった




-Weather : 初雪 
-Place : 宮城 仙台市 PANGAEA
-Named : 「カンタ!ティモール」上映会
-Movie Start : 20:50
-Live Start : 23:00


旅のはじめのライブは仙台
この日は「カンタ!ティモール」を上映できることになった

3月にこのドキュメンタリームービーに出逢ってから
この映画とともに演奏できる機会を作っていこうと決めた
いくつかのチャンスがありながら実現せず
今回ようやく願いが実現した

上映の知らせを監督の広田 奈津子さんに連絡した
こんなお返事が返ってきた

 『わーなんて嬉しいお知らせを!
  ありがとうございます。
  泣きそうになりました。

  津波がさわった場所へはまだ映画を届けることができず、想像もできず、
  でもこうして他でもないラビラビさんが持って行ってくださること、
  とっても嬉しいです。
  どうぞよろしくお願いします』

・カンタ!ティモール Official Site : http://www.canta-timor.com/




生きるチカラをくれる映画
被災地での上映が実現したのがうれしかった
今夜はアートという「アイ」を届けるのだ

 Peace is Life
 大地を踏みしめて 
 踊れ!

映画の中の言葉を抱きしめて鳴らした
あとで聞いたら 演奏のとき3人ともその言葉を反芻していたことが分かった
ツイッターでは こんな感想が聞こえた

『昨晩観た、カンタ・ティモールは、かなり意識を変えてくれた。
 ほんとの生き方。んでラビラビのライブ。強烈な余韻。昨日パンゲアいけてよかった。
 みんなをもっと愛そう。自分も。もっと大地に根づこう』





この日 仙台は初雪で
夜はしんしんと街が白んだ

PANGAEAで この春 働きだした大誠(だいせい)くんが
311に遭遇したのは原発から8kmの自宅だった

11日当日 津波を逃れるため自宅を飛び出し 翌日戻ったら
防護服を着た警官に「放射能が漏れてるから避難しろ」と言われたという
それを聞いて'できるだけ遠く逃げる'ことだけを考えて地元を離れたという

あれから9ヶ月
許可なく入れない自宅に2度 戻ったことがあるそうです
そのとき持参した線量計は5マイクロシーベルトを指していた



自身もご家族も 
もうこの場所には帰れないと
覚悟しているという






【アイとマニー届きました!】・巨石カレンダー : 4部




| comments(0) | trackbacks(0) | 10:59 | category: People to the People |
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