# 動き出した
2011.03.25 Friday
-Text : ナナ
-Date : '11.3.21 mon 春分の日
-Weather : 雨
-Place : 山口 周南市 PEOPLE
-Named : NO OCEAN,NO LIFE
-Live Start : 22:30
エネルギーシフトの勢いが加速したのを実感する、ものすごいエネルギッシュな夜。
震災後、どんどん西へ西へ移動し、春分の日という節目に山口県周南市へやってきました。
東北で起きた震災、山口県の人達からすればだいぶ遠くで起きた事なのではと思っていました。
ところがそうではありませんでした。他人事ではない、そう感じている方をライブ会場以外でも
目にしました。
駅前の食堂へ入ると常連さんらしきおっちゃんたちが昼間からお酒とおばちゃんの手料理を楽し
んでいる。何を話しているのかと思えば「もう上関に原発はいらんだろ」と。山口県では新たに
上関原発というのが建設予定されています。駅前のコンビニは東京よりもずっと節電していたの
には正直驚きました。
この日集まったアーティストは、山口のラスタマンと言えば、のSKATYとハヤトくん、長野県
大鹿村ANBASSAのたけるとタカ。普段から上関や祝島へ駆けつけ地球さんを愛する若者代表
者。この日は[ぜぇぇぇっったいに、上関原発の建設はストップさせてやる!!]という想いの
エネルギーが物凄かった。
みんなものすごく優しくて意思はものすごく強い。私達が隊長と呼ぶ冨田さんの先導でお客さん
と共に集まったみんなでトークシェアリング。祝島や上関の海の上で建設をなんとかくい止めて
きた虹のカヤック隊 原さんも参加。適切な表現かどうかはわからないけど、あんなに面白い
トークセッションは初めてだったかもしれない。
今だからこそ、初歩的な疑問も、矛盾も不安も多くでてきて当たり前です。
「今は原発の危険性知ってしまったから怖いし嫌だな・・・
でも自分は電気使うからやっぱり反対とか嫌だとか言うのは矛盾してんのかな・・・」
そんな事思ってる人もものすごい多いんじゃないかなぁと思います。
矛盾してていいと思います。嫌とかイイ!とかそういう感情にまず素直になって、
それからみんなで知恵を出し合っていけばいいじゃないか。と私は思うタイプです。
PEOPLEのバーカウンターには募金箱が設置され、全額募金になる特別メニューもありました。
クラブ営業など、世間では[不謹慎産業]なんて言う方もいると聞きました。いざという時、それ
ぞれが一生懸命に決断して行うことに不謹慎だなんて事、無いと思います。各自それぞれのサイ
ズでできることをやればいい。
予想外な展開が多かったですが、ラビラビの演奏も同じく、でした。ホールのサイズに対して
めちゃくちゃデカイ(笑)スピーカーで、クラブサウンド仕様の演奏は集中力も高まりとても
楽しい。本当にあっという間のライブでした。
地球さんが大きく身震いをして、日本が揺れ、みんなが揺れ 動く。
偶然にも北海道から九州まで短期間で一気に南下してきましたが
たしかにみんなが同時多発で揺れて動いていると感じました。
最後に、私のカホンを作ってくださった宮城県石巻ARCO percussionの青沼さんの安否が確認
できました。まだまだ町は大変な状況には変わりなく、流通もストップし、工房もいつ再開
できるかめどが立たないとのことでした。
青沼さんがとっても丁寧に手作りするアルコのカホン、最高の楽器です。
1日も早い復興を祈りながら、全国で鳴らしていきます。。
・ARCO PERCUSSION : http://www.hi-ho.ne.jp/arco/