# 音体感伝承
2010.11.30 Tuesday
-Text : Piko
-Date : '10.7.19 mon
-Weather : はれ時々くもり おぼろ月夜で赤い月
-Place : 栃木 那須郡 Unico
-Named : Unico OrganicLive
-Live Start : 21:30
こんにちは Pikoです。 またまた那須にやって来たラビラビ一行。
今回もお世話になったのはゴイチくんの人柄がぎゅっと詰まった、ばりうまハンバーガーが
食べれるお店Unico。実は、7月19日のUnico OrganicLive当日は、五周年記念の日だった
んです(ゴイチくんも忘れてたみたい)。
出演者は、jam bandのDIGDA、Indus&Rocksとラビラビ、そしてライブペイントは
One mind creationのメンツです。この日の模様はこちらを↓
4組に共通するキーワードは即興感覚。
ということで、今回は即興についてすこしおはなししたいと想います。
即興演奏といってもいろいろなスタイルがありますが、ラビラビが500回以上の即興演奏を
試行錯誤しながら積み重ねた今のスタイルは、誰から始めるか、どの楽器を使うかを決めず、
「今」「この場」の瞬間を感じ、一瞬の判断を決断しながら音を紡ぎつづけて曲(のようなも
の)を創り出し、その場のすべてと繋がろうというやりかたです。
何 も 決 め な い で 自 由 に 演 奏 す る だ け で は 、
天 才 で も な い 限 り す て き な 音 楽 に は な り ま せ ん。
凡人力勝負の3人で考えたただひとつだけ約束ごとがあるんです。
『息を合わせる』
人間以外のいきものは、即興で生命を紡いでることに気がつきました。
一瞬一瞬の判断が生死を分けるからです。
シマフクロウを観察(http://nawafumi.jugem.jp/?eid=62)していた時のことですが、30分に
一回ぐらいの割合で、シマフクロウ夫婦が、ホッホッ ホォー と鳴き交わしながら魚を取り
に川へやってきました。
そこへキタキツネが、おこぼれをいただこうと現れて、フクロウが素早く飛び立ちました。
魚と格闘していたキタキツネくんがビクッ!と後ろを振り向き、慌てて走り去りました。
なんと今度はシカくんが闇の奥から登場したのでした。僕はすごいライブ!を見れたわけです。
いきものの世界はひとつひとつの【個】が尊重されていて、六感(視覚、聴覚、触覚、味覚、
嗅覚、即興感覚)アンテナをフル稼働して繋がっていたんです。
即興(今この瞬間)で、ただ息を合わせることに集中した音を出すことで、いま生きているぼ
くらが忘れそうになっていた、太古のむかしから持っている即興感覚(いきものや地球さんと
繋がる能力)をDNAから引っぱり出せたら、ゆかいな世界になっていくんじゃないかなと思っ
てます。
ちなみに、現代人のDNAの中で意識を作り出す部分は、1万年前頃のものと同じという科学論
文が、ちょっと前に発表されたみたいです。やっぱ縄文時代の音楽が気になるなぁ。
これからも音でみなさんと一緒に即興感覚で共振し、口頭伝承みたいな「音体感伝承」という
DNA設計図を残していきたいと願っている今日このごろです。
かしこ