なわふみ日記

- nawaはサンスクリット語で ’ あたらしい ’  
- fumiはアイヌ語で ' おと '   ラビラビの音旅 ' 縄文 ' 綴りです
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# 音体感伝承
-Text : Piko
-Date : '10.7.19 mon
-Weather : はれ時々くもり おぼろ月夜で赤い月
-Place : 栃木 那須郡 Unico
-Named : Unico OrganicLive
-Live Start : 21:30


こんにちは Pikoです。 またまた那須にやって来たラビラビ一行。

今回もお世話になったのはゴイチくんの人柄がぎゅっと詰まった、ばりうまハンバーガーが
食べれるお店Unico。実は、7月19日のUnico OrganicLive当日は、五周年記念の日だった
んです(ゴイチくんも忘れてたみたい)。

出演者は、jam bandのDIGDA、Indus&Rocksとラビラビ、そしてライブペイントは
One mind creationのメンツです。この日の模様はこちらを↓   





4組に共通するキーワードは即興感覚。
ということで、今回は即興についてすこしおはなししたいと想います。

即興演奏といってもいろいろなスタイルがありますが、ラビラビが500回以上の即興演奏を
試行錯誤しながら積み重ねた今のスタイルは、誰から始めるか、どの楽器を使うかを決めず、
「今」「この場」の瞬間を感じ、一瞬の判断を決断しながら音を紡ぎつづけて曲(のようなも
の)を創り出し、その場のすべてと繋がろうというやりかたです。

何 も 決 め な い で 自 由 に 演 奏 す る だ け で は 、
天 才 で も な い 限 り す て き な 音 楽 に は な り ま せ ん。
凡人力勝負の3人で考えたただひとつだけ約束ごとがあるんです。

『息を合わせる』





人間以外のいきものは、即興で生命を紡いでることに気がつきました。
一瞬一瞬の判断が生死を分けるからです。

シマフクロウを観察(http://nawafumi.jugem.jp/?eid=62)していた時のことですが、30分に
一回ぐらいの割合で、シマフクロウ夫婦が、ホッホッ ホォー と鳴き交わしながら魚を取り
に川へやってきました。

そこへキタキツネが、おこぼれをいただこうと現れて、フクロウが素早く飛び立ちました。
魚と格闘していたキタキツネくんがビクッ!と後ろを振り向き、慌てて走り去りました。
なんと今度はシカくんが闇の奥から登場したのでした。僕はすごいライブ!を見れたわけです。







いきものの世界はひとつひとつの【個】が尊重されていて、六感(視覚、聴覚、触覚、味覚、
嗅覚、即興感覚)アンテナをフル稼働して繋がっていたんです。

即興(今この瞬間)で、ただ息を合わせることに集中した音を出すことで、いま生きているぼ
くらが忘れそうになっていた、太古のむかしから持っている即興感覚(いきものや地球さんと
繋がる能力)をDNAから引っぱり出せたら、ゆかいな世界になっていくんじゃないかなと思っ
てます。





ちなみに、現代人のDNAの中で意識を作り出す部分は、1万年前頃のものと同じという科学論
文が、ちょっと前に発表されたみたいです。やっぱ縄文時代の音楽が気になるなぁ。

これからも音でみなさんと一緒に即興感覚で共振し、口頭伝承みたいな「音体感伝承」という
DNA設計図を残していきたいと願っている今日このごろです。


かしこ








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| comments(2) | trackbacks(0) | 14:11 | category: 音旅 |
# ぜったいにわすれない
-Text : あずみ
-Date : '10.7.18 sun
-Weather : はれ
-Place : 東京都 新宿 Naked loft
-Named : 
 ラビラビ×Naked Loft presents
 「Naked Lunch -はだかんぼうのランチ」青森編
-Event Start : 12:00


名古屋から 朝方
東京へもどる 仮眠
シャワーをあびて 出発

大都会の日曜 新宿の
いろんなビカビカに
夏の太陽が 
さらにギラリギラリ 

でも今日は3人とも冴えている
だいじなことを 
だいとかいで
伝えなくてはならないからだ







「日曜のお昼に何かやりませんか」 それがNaked Loft 上江洲さんからの最初のきっかけだ
った。ランチタイムとラビラビの旅をからめたいね。食と環境。それならこのザ・大都会で伝
えるべき出来事がこのしまの各地にある。どんなやり方でも伝えてほしいと願っているヒトが
各地にいる。はなれた先の、つながった出来事を、お話と、音と、食べもので五感にアピール
してみよう。フライヤーにはこう書いた。『Neo Nativeよ、集まれ。現地を食べよう』







マンスリー3回シリーズの1回目。メインディッシュは「青森県 六ヶ所村」でした。花とハー
ブの里の菊川さんからはハーブ(お店に飾りそのまま摘んでお茶にして飲みました)、ルバーブ
ジャム。苫米地ヤス子さんからは無農薬/無化学肥料の天手子米、季節のお野菜。いとう水産さ
んから天然の魚貝。ランチは大好評。物産展は即完売。そして、六ヶ所村って?核燃って?再処
理って?から、今の六ヶ所村の現状までを冨田貴史さんのトークが完全にフォロー。







わたしは
青森で出逢ったヒトたち ひとりひとりを思い浮かべながら
彼らに あの青い森に届くよう
心の底で叫びながら唄った

東京のヒトたちにメッセージを、とカメラを回したとき
胸が詰まって言葉が出なくなってしまった菊川さんの姿を
わたしは絶対忘れない

わたしの入れるスイッチの向こう側に
あの表情があることを 

ぜ っ た い に 

わすれない

ラビラビのちからは ちいさい
それでもやれることは あるのだ
あるのだから やるのだ







どれぐらい届いただろうかな
帰りみち夕空に
ひかりの柱と富士山があらわれて
がんばった と言ってくれていた

かれらの30年には
とうていおよばない
でも
らいねんも さらいねんも
菊川さんを たずねるだろう
苫米地さんを たずねるだろう
大間のあさこはうすを たずねるだろう

・「私はここに住みたい」 : http://nawafumi.jugem.jp/?eid=55
・「いいきざしのために」 : http://nawafumi.jugem.jp/?eid=58

・花とハーブの里 : http://hanatoherb.jp/
・苫米地ヤス子の天手子米日記 : http://ameblo.jp/tenteko-blog/


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| comments(2) | trackbacks(0) | 19:33 | category: 音旅 |
# 地元愛も強くて 楽しみ上手
-Text : ナナ
-Date : '10.7.17 sat
-Weather : はれ
-Place : 愛知県 知多郡 谷性寺
-Named : サマーフェスティバル'10
-Live Start : 20:00
 
 
夏が来たっ
雲が、空が、日差しが、夏だよー!! て いっていました。
この日は、世間は 三連休初日。
ラビラビ 三連続 ライブ初日!
んんん〜 都 内 か ら 大 渋 滞  w (ToT)







そんなこんなで世間のウキウキバケィション☆の波にもまれながら向かうは、2月に冨田貴史
さんとご一緒させていただいた、音楽好きな御住職のシクウさんとシンクウさんの谷性寺。早
速ご縁が再び巡ってきました。お寺でサマーフェスティバル。ラビラビは初参加でしたが、な
んと今年で10周年だそうです!すごい!

愛知県の方はとってもパワフルで地元愛も強くて楽しみ上手、というのが私のイメージです。
ちょっと一般的にはあらたまってしまうようなお寺という場所でのサマーフェスティバルはど
んな感じなんだろう? と ちょっと想像力が追いついてなかったのですが、着いてみたら、
まさにいつもの愛知人イメージそのまま(^^)







いい祭のポイントとして絶対!と思う、食べ物の充実という点でも手作りの出店がたくさんで
どれもおいしそう。雑貨屋さんも色々あって、私は名古屋でお馴染み「トライバルアーツ」さ
んで夏の日差しに促されおもわずサマー仕様なハットを購入しちゃいました。キッズコーナー
のビニールプールがうらやましかったり、Pikoと「かき氷買おうよ」とか相談しちゃう感じが
また楽しかったです☆







ステージは本堂の中にしっかりとサウンドシステムがセットされ、お客さんも演奏者も畳の上
で、普段ならありえないくらいに踊ってもこの日は大丈夫!楽器をセットしていざ本番の時に
は、和カラフルな色味と吸い込まれそうな天井にもうばっちりスイッチオン!ご本尊様の目の
前での演奏、楽しませていただきました!
 
 
ラ ビ ラ ビ エ ネ ル ギ ー 
ガ ッ チ リ キ ャ ッ チ 上手☆ 
な 愛知のみなさんには、
2011年、おそらく1本目のライブで
お会いできそうです!









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| comments(4) | trackbacks(0) | 11:52 | category: 音旅 |
# 音☆波動
-Text : Piko
-Date : '10.7.11 sun
-Weather : はれ〜くもり 
-Place : 北海道 茅部郡 アルボル ハル小屋
-Named : 
-Live Start : ワークショップ/16:00~ ライブ/18:00~


みなさんこんにちは! 今回は『音』についてすこしお話をしようと思います。


音の楽しみ方にもいろいろな方法があります。たとえば好きなアーティストを聴く手段として
ライブに行く、ステレオでスピーカーから聴く、ヘッドホーンで聴くなどです。
その中の ライブ にスポットをあててみます。

ライブとは生演奏のことですが、『音』は聴くシチュエーションによって感じ方が違ってきま
す。野外で音響装置を使う、使わない(アンプラグド)、室内で音響装置を使う、使わない、
などなど。





野外で音響装置を使った音は、聴くひとの全身に降り注ぎ、そのままどこまでも広がり続ける
かのような音空間を創りだします。自分が海のなかのタツノオオトシゴみたいにゆらゆら音の
波動に包み込まれます。

野外でのアンプラグド演奏の音は、まさに太古の時代から行われてきた地球さんとのコラボ。
木々を揺らす風や鳥さん虫さんの声や、焚き火のリズムなどとの一体感(シンクロ)がたまり
ません。

室内で音響装置を使った音は、ひとが作りだした自然界ではない空間と、いい音を追い求めた
機械(道具)を使うことによって、ひとつひとつの音がクリアーになり、演奏者の音や表現し
たい音像がはっきりしてきます。





さて、ラビラビ3人が5年間で500ヶ所以上演奏した中でも
 
室 内 で 音 響 装 置 を 使 わ な い 演 奏 の 音 は 、
み ご と に ! そ の 場 所 の 個 性 が 音 波 動 に 反 映 さ れ ま し た 。

中でも自分達で作った建物や内装の空間では、たいていすごく気持ちいい響きになることを実
感しました。それは単に素材や空間の造りがいい〜だけではないと思うのです。





昨年5月以来ふたたびお世話になったハル小屋は、アンプラグド演奏には最高な空間でした。
小屋の主はとってもチャーミーな、はる枝さん。ご主人のippoさん、名犬ゴンのお許しが出れ
ばここに入れます。ここは営利目的じゃなく、いろいろなひとの夢を実現してもらためにと、
はる枝さんの願いから、そのほとんどはippoさんの手により作られたそうです。





小屋に使われている木は、大切に育てられた地元の杉を木こりさんがハル小屋のために選び、
切り出したものです。2010年10月10日がハル小屋2周年(おめでとうございます!)という
ことは、杉さんの第二の人生?いや'すぎ生'も2才ちょいですね。

この空間で音を鳴らしてみると、水面に水滴を落したときの波紋が広がっていくような、柔ら
かくてあったかい音波動が身体に染み込んでいく感じです。楽器自体が喜んで鳴り響いている
のを感じ取って、あずみは生声で唄い、踊りまくっていました。あらためて 脱帽!





その場の、ひとの多さや動きよって響きは変わっていきます。
その場の、ひとの想いによって音の色が変化していきます。
発する音にスピリットが込められていれば身体の奥へ流れて行きます。

愛情いっぱいの人工物と
スピリットのある音波動と
こころひらいたひとが一つになった人工空間なら

地 球 さ ん も お も し ろ が っ て く れ ま す よ ね !





P.S
杉さんが歳を取っていく5年後10年後のハル小屋サウンドが楽しみですね。
そしてひろーい敷地の草刈りや蚊対策の蚊帳をつくっていただいたippoさん、今回もほんとに
お世話になったネハナのコウちゃん、ナオちゃんや仲間のみなさんも、気持ちいい〜『音』の
一端を担ってます! 感謝

・アルボル ハル小屋 : http://arbol.cocolog-nifty.com/home/


かしこ








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| comments(0) | trackbacks(0) | 13:51 | category: 音旅 |
# 北海道のおへそをぬけて
-Text : あずみ
-Date : '10.7.8 thu 〜 10 sat  
-Place : 北加伊道 チパ・シリ → 北見国 → ソウウン・ベツ → サッポロ


- 7.8 thu

何度も後ろ髪を引かれながら 知床半島から遠ざかる
お天気はメッセージ
逆らってもしようがない

先日の北見・阿寒の仲間を訪ねてまわるコースに変更。まずは網走。DJをしてくれた和僑くん
のシブゥいレトロカフェ「番外地カフェ」で予約しておいたチーズケーキ ^^/ をいただきなが
ら再会を約束する。







北見へ向け走り出したら、またまた雷雨
というのも初めて北見に来た日もすごい豪雨だったのだ
コインランドリーで
グルグル回る乾燥機と
龍神さまを眺める

夕方、HOOPLAのファンタくんが友達の食堂に連れてってくれる。集ってくれたみんなが、
数日前のラビ音エナジーをまだまだ反芻してくれてて、とってもうれしかった。夜はファンタ
くんの元お蕎麦屋さんをリノベートした自宅にお世話になった。Pikoとファンタくんは縄文
トークで兄弟になったそうです。





- 7.9 fri

アイヌ語で「ソウウンベツ:滝の多い川」 層雲峡
1万年の谷底から見る山々や滝 

その凝縮された情報の多さと 濃密さと シンプルさと 美しさに
感覚のアンテナが身体から飛び出す
引き出しを全開にして
受けとった信号を焼き付けたくて
意識はぴゅんぴゅん飛びまわる

大雪山を抱く 北海道のおへそのパワーは 強烈だった

歩くルートを選び
お天気を待ち
かならずふたたびここを 
いつかたっぷり
ウォークしよう











- 7.10 sat

そしてとうとう街に入る
cafe RAW LIFE は初めて
若者たちが自分たちの空間創りに精を出し、内外に置かれた緑たちの元気な姿が新鮮さを表し
ているよう。ライブはなんだかいっぱいのお客さんで、おなじみの方や、北見の人から聞いた、
ポロンノさんから聞いた、など道内で情報がグルグルしていたようです。ほんとにありがとう。

あぁ帰路に向かってる 
知床が遠くなる
さびしいです
でもね、約束の「冬の北海道」
来年 叶いそうです!









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| comments(2) | trackbacks(0) | 15:08 | category: 音旅 |
# シマフクロウ(と ヒグマ)に会いたい -2
-Text : ナナ
-Date : '10.7.5 mon〜'10.7.8 thu  
-Place : 北海道 知床半島


・7/7  水曜日  くもり

早朝4時前、キムンカムイ(熊)に会えるかもしれない、と眠たい目をこすりつつ宿を出ました。
カモメ カラス キツネ シカ 遠く海の上には漁船の漁り火がみえます。
その向こうには国後島。寒い。7月なのに真冬の上着を着ました。

羅臼側、知床半島先端への車止めからは浜を歩いた。浜は昆布番屋が連なり、オフシーズンで
人気はなく会ったのは「番屋が切れたらその先は熊が山も浜も普通に出るよ」と教えてくれた
漁師のおじちゃんひとりでした。







最後の昆布番屋も切れ、道というほどの道もなくなり、あとは朝もやの中でそびえる、はだか
んぼうの半島だけ。かんたんには人を近づけない、素晴しい景色でした。本当は先まで歩いて
行きたいと思っていました。半島を見ながらあずみと相談。

「番屋が切れたらその先は熊が山も浜も普通に出るよ」

熊には会いたい…でも無知識 & 軽装でひょいっと行ってはいけない場所だと判断しました。
自然の中へ入っていくとき、ちゃんとした礼儀と尊敬を持ち、あいさつをし、準備を整えて行
かなくてはならない事をわたしたちは旅で学びました。だからこそ先へ行くのを断念しました。


あずみが指さす方にオジロワシが姿を現してくれました。
一瞬、全ての音が消え、オジロワシは大きな翼を広げ、スゥーーーーっとただ前に進んでいる
そんな光景。
息をのんで空を見上げました。

朝のウォークスタディ。
往復で2時間とすこし。
戻った頃には汗をかくほど温まっていました。
歩くスピードで、時々立ち止まりながら、学ぶことは大事でした。
この旅から得た感覚は今後のライブにいい影響を与えてくれる気がしてなりませんでした。







7時前になり朝食をいただきに宿へ戻りました。漁師のお父さんと、料理上手なお母さんとい
うスペシャルなご夫婦で抜群に美味しくて毎食おかわりしてしまいます(^^;) 宿が有名になる
事よりも、シマフクロウとの共存・棲み分けを一番に考えているお母さんを尊敬しました。

お昼に訪れた近くの喫茶店で、なにげなく手にした本でもスタディ。
ヒグマは川にたくさんやってくる新鮮なサケ・マスも好きだけど、一番好物なのは、[ホッチャ
レ](産卵後の痩せたサケ)なのだそうです。サケは産卵後に一生を終えます。たくさんの命を抱
えたサケではなく、役目を果たし終えたサケを獲物にするヒグマ。







まだまだ知床半島満喫コース。知床峠の羅臼湖へ。遊歩道には

「羅臼湖には熊がいて当たり前です。」
「クマスプレーをしましょう」

看板の注意書き。クマスプレー。。。なんだそれは?!

私達一同、またまたあまりにも無防備な装備できてしまった…(泣) 熊の匂いは、強烈だと聞
いていました。熊が近くにいる時や、通った後はすぐわかるらしい… 熊脂の匂いを数日前に
嗅いだらそれも強烈だったのを思い出しました。案の定、遊歩道に入りしばらくすると熊の匂
いでは。。。?!という強烈な獣臭を察知してしまい、大事をとって引き返しました。後に、
そのことをTwitterであずみがつぶやいたところ、北海道のみんなから

「強烈な獣臭なんて、正直、それギリっすよ!!!」

というようなつぶやきをいただき、笑えない!と笑いました◎


そのあと[ 熊 越 の 滝 ]というところを目指す道々では、あずみに唄を伝え、突然歌わせてくれ
た200歳くらいの木と、Pikoを呼び止めた340歳くらいの大きな木にも出会いました。小さく
湧き出た水がどんどん水嵩をまして川になり、行き着いたところですぅーっと、霧の風が迎え
てくれました。











日が暮れて宿に戻り、その晩もシマフクロウさんタイムに合わせて気長に待ちます。
二晩目は双眼鏡を使ってみる事にしたのですが、

ア ッ プ で 見 た シ マ フ ク ロ ウ の カ ー ー ー ッ コ イ イ こ と ! ! ! ! 

鋭い目付きで、ドッキリしました。
でも魚を見る姿がどこかかわいいな、と思った理由は、
もんぺをはいた小さいおばあちゃんが後ろで手を組んでる感じ…
に見えてしかたがなかったからです。w









・7/8 木曜日 
 

翌朝、羅臼は小雨。キャンプを予定していましたが、とてもとても…寒い!
あまりにも過酷そうなので予定変更で網走へと向かうことにしました。なのに
知床峠を越えオホーツク海側に差し掛かると、晴れになった。気温もどんどん上昇。
今朝の羅臼の様子がウソのようでした。いろんな準備を整えて、もう1度ゆっくり来よう。

演奏こそしませんでしたが、
私としてはとてもいい学びの数日間でした。
きっと3人ともそう感じていたと思います。







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| comments(1) | trackbacks(0) | 22:00 | category: 音旅 |
# シマフクロウに会いたい -1
-Text : ナナ
-Date : '10.7.5 mon〜'10.7.8 thu  
-Place : 北海道 知床半島
 
 
・7/5  月曜日  晴れのち雨

阿寒を出発し、目指すは以前ライブもさせていただいたペンション、[しれとこくらぶ]へ。
森を抜け、牧場を抜け、見憶えのある道を抜けるうちにどんどん気温が下がってきました。
点々と存在する木々は森のオブジェ、芸術作品。初夏の森は緑色が眩しくて、つる状の花々を
巻き付けておしゃれな木々もたくさんありました。夕方、しれとここくらぶへ到着。このペン
ションにある温泉と、美味しいディナーで終盤にさしかかったツアーに向けエネルギーチャー
ジ!外は雨がしとしと降っていて、休養にはもってこいのリラックスタイムを満喫しました。

快晴だった空は到着目前で小雨がぱらつきだしました。
このところ、何かのはじまりは雨、終わった後は晴れ、というのが多い気がする。
知床半島へ行く前のお清め・幕開けだったかもしれません。 







・7/6 火曜日 くもり

朝ペンションを出発し、いよいよ知床半島へ。
オホーツク海側を行けるところまで進む事にしました。
海は力強く、海草の香りがします。
巨木に負けじと、巨 滝 もありました。
[ 知 床 ]は、元々[ シ リ エ ト ク ]というのが変化した呼び名だそうで、
アイヌ語で[ 地 の 涯 ]という意味だそうです。

お昼にたどりついた道の駅でしばし休憩。新鮮で安い知床の海の幸、もちろん有名な昆布も種
類豊富!自分の顔くらいありそうなヒグマの手形にワクワクなPiko。それからどんどん車を走ら
せオホーツク海側で進める限界、知床五湖にたどり着き、今度は半島を横切り知床峠を越え、
羅臼側へ渡ります。









途中、羅臼岳のところで車を停めて外に出たときに不思議な事がありました。

ザァァァという低音がずっと聞こえ、それは凍った巨滝の中を抜ける水の音で
あまりの寒さからか木々は皆低く山肌に沿って伸び、
あずみいわく[ 地 球 さ ん ま る だ し ]のそんな場所で空を見上げたら、
龍神様が雲になって姿を現しました。
なんで、と言われたらうまく言えないけれど…不思議とすぐに龍神様だと感じました。

体感温度はとても低かったけど、龍神様を見上げたら毛布で包まれたようにふわぁっと温かく
なりました。とても不思議な体験で喜びを感じて振り向くと、あずみは手で顔を覆い、何かに
ココロが震えていたようにみえました。
「あ、シンクロした」と感じました。

地球上のすべてのものと会話することができる。
コミュニケーションすることができる。
そんな事を体感ました。







さて。
今回 知床半島に訪れた大きな目的だった、

『 シ マ フ ク ロ ウ に 会 い た い 』

というのを叶えられそうな宿があると知ってそこに二泊する事になりました。

宿のお母さんと野生のシマフクロウとが絶妙なバランスで共存している場所です。お母さんが
用意した川の中のイケスにシマフクロウが毎晩やってくるそうです。緊張感ワクワク感いっぱ
いの夜を迎えました。物音をたてないように初日は観察メモをとりました。







19:15  初シマフクロウの登場をまつ。
     最近子供が産まれたらしく、
     夫婦でエサをとりにくるらしい。宿の前の浅い川。
     プロのカメラマンさんに注意点を色々教えていただきながら、
     少し緊張気味に車中待機。

19:37  静まりかえった森から初めて生のシマフクロウらしき声をきく。
     姿はまだみえない。

20:15  (とまるならきっとあの木だろう)と思っていたその木に
     大きな翼を広げ、 ゆっくり、そしてほとんど音もなく現れた。
     すごい迫力。
     (あれがシマフクロウなんだ!!)
     (かっこいい!!スゴイ!!)
     エサになる魚をみているのか周囲をうかがっているのか
     用心深く木にたたずんだあと、
     川に降り足で獲物を捕らえてくちばしでくわえ巣にまた飛び立つ。
     夫婦で交代で現れた。
     最初にオス、次にメス。
     姿を表す前に、鳴くのが通例らしい。

20:45    二度目の鳴き声。
       どうやら二羽の声のようだが、
       さっきと鳴き交わし方が違う。
       先ほどと同じ緊張感が走る。

21:21  未だ現れず。鳴き声はしている。
     人間たちがシマフクロウに集中しているのをいいことに、
     キタキツネが宿の倉庫から魚をくわえて 
     そそくさと去るのを偶然目撃した。

21:47  鳴き声が今までと反対から聞こえてすぐに再び姿を現した。
     鳴き声はどうやら低い方がメスだと判明した。
    

静けさと自然の流れの中で、
初めて見たシマフクロウの姿は忘れないと思う。









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