# 谷から街へ('10.2.18 Mastering|'10.2.21 Design Meeting)
2010.02.22 Monday
@大阪 北区
M4スタジオは、大阪では老舗のリハーサルスタジオで北区に2ヶ所あります。
いわゆるバンド練習として使われているスタジオだけども、ここにはすごいサービスがあります。
練習時間の最後30分、スタッフがオペレートする32chのミキサーで、一発レコーディングしてくれるのです。
し か も 無 料 で 。 . . . む り ょ う ! そのままCDRに落してくれます。
これがどれほどありがたいサービスなのか、バンドをされている方ならきっと分かるよね。
老舗のスタジオだけど、機材のメンテナンスはばっちり。「カユいところに手が届く」とはまさにこのこと。
本格的な録音もちゃんとできる。ボーカルブース、マスタリングルームもある。
スタッフは「バイトくん」とは呼べないような知識で対応してくれます。
音楽に夢を抱くひとびとに誠実なスタジオ。
- M4 Studio:http://www.m4-studio.com/
ここは、わたしが初めてデモテープを録音したところ。
それはもう14年前のはなしで、この音源がきっかけで上京することになるのです。
このとき、まだ自分でMix Downできないわたしにチカラをかしてくれたのが、オーナーの宮田さん。
音を、PANを使って「右」と「左」という2次元的に配置するのがナットクできなくて、
「この音は右斜めうしろの上のほう」
「真後ろからちょっと下」
などと注文をつけるわたしに、何十時間もえんえんとつきあってくれたのです。
誠実な空間を作っているのは、他ならぬオーナーそのもの。
スタッフの勤続年数を見ればわかります。みんな10年単位。アルバイトではなかなか考えられません。
そしてみんなが前向きにスタジオを運営する技術や知識を身につけていくのです。
こんなに褒めたら、ミヤミヤ(宮田さん)はきっと「いや、ほんまにやめといてー」と
後ずさりするのが見えそうです^^
でも
自分の手を離れた仕事を、自分が納得いくまで向き合ってくれる。
要望に対応する技術 , 知識を持ち、最善を尽くしてくれる。
そんなヒトに出逢えること。 どれほど貴重なことか。
つまりは ヒト なんだ。
ミヤミヤ、原田くん、いつもほんとにありがとう。
@東京 新宿
ムツミは10年来のともだちです。
ラビラビがまだ下北沢でストリートをしていた頃、その近くの電気屋でバイトをしていたワタナベくんの
イベントに誘われて、渋谷のライブハウスに出演したときに出会いました。
彼女はまだ専門学校生で、絵を書くかデザイナーになるか、決めかねている頃でした。
そもそもわたしとナナは彼女の絵が大好きで、当時はフライヤーの絵などを描いてくれていました。
ラフォーレミュージアム原宿の、専門学校の展示イベントで立体作品と音のコラボレーションをしたことも
あります。いろんな都会の刺激を受けて、試行錯誤する日々。
デザイナーになる、と彼女が決めたとき、すごく残念だったことを覚えています。
アーティストとしてずっといっしょに切磋琢磨したかったからです。
そのときは、今こうして1年に1度、真正面からコラボレーションできる関係になることは
知る由もなかったから。
2004年「ラヴラムジカ」というアルバムを発表しました。
音はできたものの、ジャケットのデザインで頓挫し、困り果てていたわたしたちを「あたし、やるから」と
いつものようにあっさり言って助けてくれたことを今でも鮮明に覚えています。
専門学校を卒業し、社会に出て必死に戦っているまだまだ余裕のないときに、あえて声をかけてくれた。
ほんとうにありがたかった。
「ラヴラムジカ」は、ムツミの絵とデザインとラビラビの音が組合わさった、唯一の作品です。
その後、いく人かのデザイナーを経て
2007年「the ground」以降はすべての音源を彼女とラビラビのアートディレクションで制作しています。
CDに印刷されている、「M」を持った手のロゴは彼女をあらわしているんだよ。
正直でアツい。それを隠すようにそっけない^^ そして誠実な仕事。
いっしょに作品をつくりはじめた頃は、お互いまだまだビジョンがあやふやで
でも真っ正面からぶっつかるので、真夜中に何時間もガンガンやりあって、泣いたりして、それでも進めて...
電話を切ったらもうグッタリ。そんなことをくりかえしていました。
今でも、ガンガン話し合います。正直に向き合ってきた分、向き合い方も仕事の仕方も心得ていくし、
やっぱり彼女もミヤミヤと同様こちらの納得いくまで、要望に対応する技術 , 知識で、最善を尽くしてくれる。
いつもほんとうにありがとう。
旅にでて
たくさんのヒトとであう
いまから10年たって
いつも ほんとうに ありがとう と いえるヒトに
どれくらいあえるだろう
たのしみだ
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